研究課題/領域番号 |
16202022
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
藤井 正 鳥取大学, 地域学部, 教授 (20165335)
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研究分担者 |
富田 和昭 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90116228)
千葉 昭彦 東北学院大学, 経済学部, 教授 (00227323)
藤塚 吉浩 高知大学, 教育学部, 助教授 (70274347)
谷 謙二 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (40323381)
坪本 裕之 首藤大学, 東京・都市環境学部, 助手 (40291570)
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キーワード | 都市圏 / 郊外 / コンパクト・シティ / スマートグロース / 社会経済構造の転換 / 中心市街地 / 生活行動 |
研究概要 |
合衆国の都市圏と政策の動向については、以下の研究を行い発表した。藤井は2005年8月の国際地理学会都市地理部会,「明日の都市をモニタリングする」において、合衆国アトランタにおける郊外都心形成やエッジレス化といった最近の分散的な郊外化動向の下でも、コンパクトシティ政策のすすめられるオーストラリアメルボルンでも、生活行動に関してはほぼ同様の車による郊外間流動が展開しており、錯綜した流動が生み出す機能地域こそ、都市圏構造のひとつの基本となるという報告を行った。山下博樹はカナダのバンクーバーのコンパクトシティ群を配置・整備し公共交通と結びつけた都市圏整備に関して2006年3月の日本地理学会大会と2005年5月の人文地理学会都市圏研究部会において報告を行った。谷口は、コンパクトシティの形成方法に関してまとめている。地方都市については、石丸が2005年11月の人文地理学会大会において、カナダ地方都市レジャイナにおける商業・サービス機能と都市構造について都心再生とのかかわりで考察し報告している。 日本の都市圏に関しては、居住面について、富田が郊外におけるマンション居住者のアンケート調査を行い、香川がマンション開発の動向について2005年11月の人文地理学会大会において特別発表を行った。同学会では他に古賀が京都市におけるオフィス立地動向の報告し立命館文学593にまとめている。千葉は郊外住宅地開発の今日的課題について日本都市学会第52回大会で報告し、大規模小売店舗立地法の限界と存在意義について日本都市学会年報にまとめている。坪本は郊外における今後の生活行動分析で重要な高齢者の日常生活と地域交通について、宮澤仁編著『地域と福祉の分析法』にまとめた。また郊外の居住移動指向と生活行動については、藤井も兵庫県三田市におけるアンケート調査結果を市史研究さんだに、谷は、東京大都市圏における1990年代の通勤流動の変化と若年男性の就業行動について埼玉大学教育学部地理学研究報告にまとめている。吉田は郊外空間のジェンダー化について地理科学学会で報告し、空間に潜むジェンダー関係への着目についてまとめている。 こうした各分担者の研究の展開を相互に把握し、また議論するため、2005年9月30日から10月2日にかけて3日間の研究会を開催し、その報告をもとに中間報告をまとめ配付した。
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