研究課題/領域番号 |
16202023
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 国際日本文化研究センター |
研究代表者 |
千田 稔 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (20079403)
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研究分担者 |
鳴海 邦匡 大阪大学, 総合学術博物館, 助手 (00420414)
渡邊 欣雄 首都大学東京, 都市教養学部, 教授 (90103209)
秋山 元秀 滋賀大学, 教育学部, 教授 (00027559)
藤巻 正己 立命館大学, 文学部, 教授 (60131603)
野間 晴雄 関西大学, 文学部, 教授 (00131607)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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キーワード | 東アジア / 地理学 / 風水思想 / ヨーロッパ地理学 / 植民地 / 稲作 / 世界観 / 国家計画 |
研究概要 |
研究成果は、以下の5項目に集約できる。 (1)東アジアの伝統的地理学は、今も各地に足跡を残している。とりわけ風水思想は、中国、韓国や、日本の沖縄で、土地占いの方法として、現在も日常生活の中で意味をもっている。 (2)近代地理学の導入は、東アジアとその周辺地域では、年代差があるが、ヨーロッパ地理学の受容によって、世界観の拡大がもたらされた。 (3)植民地となった諸地域の地理学は、宗主国の地理学の影響を受けながら、地理学の近代化をはかった。ベトナム、マレーシア、韓国について事例的な検討を試みた。 (4)近代における東アジアは、ヨーロッパ地理学の方法論による研究対象であった。例えば、ムギ作農業はヨーロッパ地理学にとっては、関心があったが、稲作については、本格的な研究がされることはなかった。そのような偏りの反作用として、アジアにおける稲作観が熱帯地理学の新しい局面を切り開いた。 (5)現代の東アジアとその周辺諸国の地理学は、欧米と類似した体系のもとで、研究活動がなされているが国家計画に参画する割合は、国によって異なる。
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