研究課題/領域番号 |
16203003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
村瀬 信也 上智大学, 法学部, 教授 (80062660)
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研究分担者 |
浅田 正彦 京都大学, 大学院・法学研究科, 教授 (90192939)
石本 泰雄 大阪市立大学, 名誉教授 (30046768)
奥脇 直也 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (60108199)
藤田 久一 関西大学, 法学部, 教授 (70067619)
真山 全 防衛大学校, 人文社会科学部, 教授
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キーワード | 戦争 / 武力紛争 / 国際人道法 / 中立 / 内戦 / 戦争犠牲者 / 第1追加議定書 |
研究概要 |
武力紛争法条約資料集の刊行を目的とする編集委員会を発足させ、研究分担者を4名増員した。この中には研究組織には含まれない、外務省、日本赤十字の実務者も参加している。また、防衛庁との間でも、新規に立法された有事法制、とりわけ海上輸送規制法、捕虜取扱法につき意見交換会を実施した。国際法分野で既に出版されている条約集を参考に、武力紛争法に特化した条約資料集に掲載すべき条約、国際・国内文書を選定し、詳細な目次を作成した。その内容は、武力紛争法適用の基本問題(戦争違法化、国連の集団安全保障体制(国連による強制措置、国家の個別・集団的自衛権)、PKOと武力紛争法との関係、国際テロリズムへの武力紛争法の適用可能性、他の国際法分野(軍縮、人権法)との関係)、戦闘方法・手段及び武力紛争犠牲者保護、海空戦の特則、特別保護対象(環境、文化財)、戦闘手段(兵器)の使用規制、履行確保(復仇、戦争犯罪人処罰、犠牲者保護・補償)、中立法(永世中立、戦時中立)、わが国の武力紛争法に関する法制度と網羅的である。 掲載対象となる条約は、昨年加入した戦争犠牲者保護に関するジュネーヴ条約の二つの追加議定書等の現行条約にとどまらず、未発効文書、失効条約、非条約文書に及ぶ。これは、慣習法としての価値が認められたり、その後の国際法形成に大きな影響を与えた、という実質的な重要性による。武力紛争法に特化した国際条約・資料集は、英語によるものが海外で幾つか出版されているが、わが国ではまだ存在しない。今般の事業は、わが国初の武力紛争法条約資料集の刊行を行うもので、大きな意義が認められる。来年度より本格的に始動する編集作業では、わが国が批准・加入している国際条約を集める作業に加えて、わが国が参加していない国際条約・文書に関する翻訳の作業も要するため、その膨大な作業量に鑑み、専門性を有した若手国際法研究者の支援を得て、本年度逐次、編集委員会を拡大をしたところである。
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