研究課題
基盤研究(A)
グローバリゼーションによって変容した東アジアの安全保障の現実を分析し、理論的に整理して、『東アジア安全保障の新展開』(明石書店、2005年4月10日刊行予定)をまとめた。ここでは、環境、ジェンダー、海賊、薬物の密輸、テロリズム、経済関係の安全保障において持つ意義など、グローバリゼーションにともなって顕在化し、伝統的な安全保障では捉えることができない課題について現状を分析し、理論的な整理を試みた。同時に、米国の単独行動主義やアジア諸国における協調的関係の進展など、この地域の国際的な関係の変化を分析した。次に、このような安全保障の変化を、今後どのような方向性によって受け止め、実証的研究を重ね、理論化するかについて、2004年7月に函館でこの地域の安全保障に関する調査を行なった際に開いたセミナーにおいて討論し、「人間の安全保障」に一部共鳴しつつも、これと比較して、より主体性を重視した「市民の安全保障」の方向へ向かって研究を進めて行くこととした。そのために、市民社会的な構造を想定して、NGOや自治体の担当者にヒアリングして、それらの構想やネットワークなどをめぐって討論した。上記のような方向においてさらに研究を進めるために、参加メンバーは理論的・実証的にポイントとなる課題を選んで海外調査を行なった。すなわち、各メンバーが担当分野に関する研究を進めるための資料収集やインタビューを行ない、今後の研究のステップとした。あるいは、海外において開催されたシンポジウム等に出席し、これまでの研究成果を報告し、また他の出席者の報告から知識・情報の収集の機会として役立てた。
すべて 2005 2004
すべて 雑誌論文 (20件) 図書 (11件)
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The Political Economy of Governance in Japan (Glen Hook, ed.) (forthcoming)
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占領とデモクラシーの同時代史(日本経済評論社)
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Rikkyo American Studies 26
どうする日朝関係:環太平洋の視点(杉田米行(編))
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アメリカの対日占領政策とその影響(マークE.カプリオ, 杉田米行(編)) 26
ページ: 233-266
Policy and Society 23(1)
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