研究課題/領域番号 |
16203013
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 秀夫 京都大学, 経済学研究科, 教授 (40148599)
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研究分担者 |
大倉 正雄 拓殖大学, 政経学部, 教授 (10152092)
天羽 康夫 高知大学, 人文学部, 教授 (90067869)
生越 利昭 兵庫県立大学, 経済学部, 教授 (30094527)
篠原 久 関西学院大学, 経済学部, 教授 (00098302)
後藤 浩子 法政大学, 経済学部, 助教授 (40328901)
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キーワード | 啓蒙 / 経済学 / ペティ / ヒューム / 古典修辞学 / アイルランド / アメリカ / ロック |
研究概要 |
この研究が採択されて以後、まず当初の分担研究のテーマをどう深めるかについて各人が考える時間を持ち、その後7月30日に第1回の研究会を開いた。そこでは分担研究者門亜樹子が「ジョン・ロックのトレードについて」という研究報告を行った。他のメンバーはそれぞれの構想を示した。大倉正雄「初期啓蒙とW・ペティの経済科学」。伊藤誠一郎「レトリックを越えて:古典修辞学と政治算術」。後藤浩子「アイルランドの政治的言説における経済学の位置の変化:批判の道具からドグマへ」。中澤信彦「バークにおける保守的啓蒙と経済学」。森直人「ヒューム公債論の歴史的文脈」。壽里竜「ヒュームとフランス」。篠原久「アバディーン啓蒙と経済学」。渡辺恵一「スミスにおける啓蒙と経済学」。生越利昭「ロックからハチスンまでの啓蒙と経済」。田中秀夫「アメリカ啓蒙と経済論争」。竹澤祐丈「ハリントンの経済認識」。川名雄一郎「ミルにおけるアメリカとアイルランド」。天羽康夫「ウォレスからステュアート、スミスへ」。 その後、10月30日に第2回研究会を行い、伊藤誠一郎「初期近代イングランドにおける古典修辞学と政治算術」、田中秀夫「17、18世紀研究の最近の動向について」の報告を得た。平成17年2月21日に第3回の研究会を行い、大倉正雄「初期啓蒙とペティの経済科学」、生越利昭「ロックからハチスンまでの啓蒙思想と経済認識」の報告を得た。第4回、第5回の研究会は3月12日と3月18日に京都大学が招聘したディキンスン教授(エディンバラ大学)を招いて、バーク、プライスについての報告を聴き、多面的な質疑応答によって研究に大きな刺激を得た。 全体として、啓蒙の概念の明確化、初期経済学形成の文脈の多様性、多様な伝統との関係が明らかになりつつある。
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