研究課題/領域番号 |
16203014
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
加納 悟 一橋大学, 経済研究所, 教授 (50114971)
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研究分担者 |
馬場 康維 統計数理研究所, データ科学研究系, 教授 (90000215)
美添 泰人 青山学院大学, 経済学部, 教授 (80062868)
佐井 至道 岡山商科大学, 法経学部, 教授 (30186910)
西郷 浩 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (00205626)
国友 直人 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10153313)
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キーワード | 官庁統計 / 調査の精度評価 / ローテーションサンプリング / 時系列断層 / 個別情報の秘匿 / 小地域限定 |
研究概要 |
本研究グループは、これまで官庁統計の収集や公開に関わったことのある研究者が、官庁統計の現在や調査結果の広範な利用に直結する課題に焦点を絞り、理論的な観点から解決策を提示することを意図している。 平成17年度の第一回目会合は、平成16年度と同様に、分担者が集結する統計関連学会連合大会の開催にあわせ開いた。その際、科研のメンバー同士が研究内容をシェアすべく研究集会を開くことを決めたが、メンバーの一部から東京大学の竹村彰通教授が代表者となっている基盤研究(A)「個票データの秘匿措置と開示データの利用に関する研究」が金沢大学で研究集会を平成17年度の冬に開くことが既に決定していることが伝えられ、共同開催をしてはどうかという提案があった。竹村教授のグループには、当グループからも代表者も含め計8名が分担者として属している。竹村グループは個票データの開示問題を理論的に分析しており、我々の研究課題である官庁統計とは密接な接点があり補完的関係にあるため、研究集会の共同開催がその場で決まった。1月14日〜15日の2日間、金沢大学のサテライトプラザで研究集会が行われた。2日間で計26名が出席し、計16の発表が行われた。具体的に上げれば本研究メンバーから、官庁統計における統計的照合についての研究結果や、回答誤差の存在を指摘する内容の発表が行われた。2日間にわたる研究集会では終始活発な議論が行われ、発表者には有意義なコメントが多く出され、竹村グループからの個票の利用とその開示リスクに関する問題の発表は本研究グループの参加者の今後の研究に大いに役立ち、研究集会は実り多いものとなった。
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