研究課題
基盤研究(A)
本研究は、貧困問題と環境問題を中心に、現在、体制移行期にあるエジプトが直面している社会問題を、歴史的視点を導入しつつ、多角的かつ実証的に分析することを目的とした。ここで多角的とは、(1)法令を中心とした記述資料に基づく制度分析、(2)政府作成のマクロ経済社会統計データに基づく歴史統計分析、(3)世帯調査の実施によるミクロ統計データの収集に基づく家計分析、(4)歴史地図を含む地理データに基づくGIS(地理情報システム)分析、の性格の異なる四つのデータ・情報に依拠する研究を融合させることを意味している。4年の研究期間中、最も時間を注いだのは、19のエジプト農村における世帯調査による世帯単位での経済・社会関係の基礎データの情報の収集であり、これらの統計データを、統計処理するのみならず、それらを地図のうえで空間分析するための村落居住地域に関するブロック・フラット単位でのデジタル地図作成であった。19の調査村落は、エジプトの地域的な偏差を考慮して抽出した。つまり、下エジプトについては、アブー・スィネータ村、アブー・タワーラ村、カフル・シュブラフール村などの8つ、上エジプトについては、ホーマ村、アウラード・シェイフ村、カワーメル・バハリー村などの6つ、そしてオアシス地方(ワーディー・ジャディード県)については、ラシュダ村、バラート村、ブーラーク村などの5つである。その結果、9730世帯から社会経済的な基礎データを収集することが、また5つの村の居住地域に関するデジタル地図を作成することができた。げんざい、その分析を進めているが、その成果の一端は、最終報告書(Studyof Regional Diversity in Egypt from Multi-Perspective Views)としてまとめた。
すべて 2008 2007 2006 2005 2004 その他
すべて 雑誌論文 (23件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (14件) 図書 (13件) 備考 (1件)
International Journal of Public Affairs 4
ページ: 5-26
International Journal of Public Affairs vol.4
Mediterranean World vol.19
ページ: 1-55
Mediterranean World 17
ページ: 173-212
Mediterranean World 18
ページ: 323-368
AJAMES(日本中東学会年報) 22-2
ページ: 105-123
『経済学報』(清華大学) 2-1
ページ: 153-173
China Economic Review 17-1
ページ: 37-50
ページ: 227-244
ページ: 125-148
Annals of Japan Association for Middle East Studies(AJAMES) vol.22-2
Mediterranean World(with Erina Iwasaki) vol.18
Mediterranean World 18 vol.18
AJAMES vol.22-2
China Economic Review vol.17 No.1
Li Shi and Hiroshi Sato(eds.), Routledge, London
ページ: 352
Kojima(eds.) Restructuring China, Toyo Bunko, Tokyo
ページ: 176-203
『東洋文化研究所紀要』 147
ページ: 1-65
The Memoirs of the Institute of Oriental Culture, University of Tokyo No.147
Atsuyuki Okabe(ed.), GIS-Based Studies in the Humanities and Social Sciences, Taylor & Francis, Oxford
ページ: 191-209
Journal of International Development 16-8
ページ: 1089-1107
Mediterranean World XVII vol.17
ページ: 173-212+40
Journal of International Development vol.16 No.8
http://wakame.econ.hit-u.ac.jp/%7Eareastd/egypt/