研究課題/領域番号 |
16203024
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研究機関 | 麗澤大学 |
研究代表者 |
宮川 公男 麗澤大学, 国際経済学部, 教授 (60017473)
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研究分担者 |
田尾 雅夫 京都大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (40094403)
古川 俊一 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (20261779)
井堀 利宏 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (40145652)
山本 清 国立大学財務, 経営センター・研究部, 教授 (60240090)
工藤 裕子 中央大学, 法学部, 教授 (90278383)
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キーワード | 行政 / サービス / 多様化 / 民間委託 / 市場化 / エージェンシー / 供給形態 |
研究概要 |
本年度は研究計画にもあるように、理論的分析と諸外国での実証研究を踏まえ、全国のすべての自治体についてサービスの多様化に関してアンケート調査を実施した。具体的には、多様化への取組状況、推進計画、多様化への期待や課題の他、行政改革の進展状況や目指すべき自治体像について、市長、議長及び財政担当課長の3つのキー・プレイヤーに対して意識調査をするとともに、決算状況調などの財政基礎データの収集を行った。約6割の回収率で概ね統計分析に必要なデータが入手できたので、年度内で基礎集計と概要分析を行い、大きく協働化と委託化の2つの多様化が特定化された。 外国の多様化に対する動向については、ドイツ及びオランダの状況について調査するとともに、フランス等で開催された国際学会に出席し成果報告を行うとともに、情報収集と意見交換を積極的に実施した。特に、エージェンシー制度や民間委託はOECD諸国でも「政府の現代化」への対応方策として進展しており、わが国での市場化テストや政府資産・負債管理への取組みも、こうした国際的潮流の観点から把握可能で、今後に生じるであろう諸課題について整理検討する必要があることが認識された。 また、イタリアのシエナ大学のムッサリ教授を招聘し、イタリア政府・自治体におけるサービスの多様化、特に民営化と民間委託について制度的適用と実態の違いなどについて慎重な配慮が分析に際し必要なことを知るとともに、国際比較研究の課題について意見交換を行った。なお、研究協力者の参加を得て、高負担・高福祉国家である北欧諸国における社会サービスの供給方式について実態調査を実施し、財政負担と政府への信頼及び供給形態や効率性の関係について予備的検討を行った。
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