研究課題/領域番号 |
16203027
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
商学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
黄 りん 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (40225363)
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研究分担者 |
石井 淳蔵 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (50093498)
高嶋 克義 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (30197090)
小川 進 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (80214021)
南 知惠子 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (90254234)
栗木 契 神戸大学, 経営学研究科, 助教授 (90294397)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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キーワード | マーケティング資源 / グローバル・マーケティング / 国際移転 / 競争力基盤 / 顧客関係資源 / 関係管理の仕組み / 経営コントロール / ネットワーク |
研究概要 |
本研究は、グローバル市場におけるマーケティング資源の戦略展開および管理体制、とくに日本企業における組織資源と情報の移転・共有化のなかで,技術資源と人的資源と並んで、マーケティング資源がどのように展開されているか,また日米企業との比較において、マーケティング資源の展開と管理が日本企業のグローバルな競争優位とどのように関連するのかといった問題を明らかにすることを目的にしています。 分析結果をまとめると、現地化戦略は現地法人の経営業績と正の関係があることを支持する結果になっていないが、親会社の現地経営への強い関与は現地法人の経営業績にマイナスの影響を与える結果を統計的に明らかにしています。 また、親会社が現地法人の取締役員会の主導権を握り、本社から重要なポストに管理職を派遣して現地法人の財務に関して目を光らす経営コントロールのスタイルは、現地での意思決定スピードを遅くし、現地環境の変化への反応能力を阻害することを統計的に示し、このタイプの企業で現地市場での競争力を低下させている可能性がある。 さらに、IBMの営業のマネジメントに着目し、「ソリューション」という複雑なサービス商品の営業に求められる統合的かつ専門的な問題解決を実現するとともに、その営業をグローバルかつ個別的にマネジメントするために構築されている仕組みを明らかにした。 さらに、マーケティング資源のなかで、ブランド資源と関係的資源のマネジメントの理論的な問題を考察し、研究開発における顧客関係資源の重要性を実証的に明らかにし、製造企業と小売企業の関係的資源をベースにした相互作用のなかで実現する複線型開発という概念を提起した。
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