研究課題/領域番号 |
16203029
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉原 直樹 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40240345)
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研究分担者 |
西山 八重子 金城学院大学, 現代文化学部, 教授 (10164617)
成田 龍一 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (60189214)
高橋 強 創価大学, 文学部, 教授 (40147963)
長谷部 弘 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50164835)
永野 由紀子 山形大学, 人文学部, 助教授 (30237549)
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キーワード | 地域住民組織 / ポスト占領体制 / 町内会 / バリ / ジャカルタ |
研究概要 |
研究2年度の今年度は、昨年度における作業(研究課題に関する論点/争点の抽出、研究スケヂュールの設定、および複数調査地におけるパイロット・スタディ)を踏まえて、以下の三つの研究を展開した。第一に、プレ「占領体制」、占領体制およびポスト「占領体制」の地域住民組織についてのモノグラフを発表している4名の先達(社会学者2名、政治学者2名、歴史学者2名)を招いて研究会を開催し、上記3つの体制下における地域住民組織に関する一層微に入った論点/争点の抽出と課題の析出につとめた。第二に、役割分担に即して、研究代表者および分担者が国内外複数の調査地において、インテンシヴな地域住民組織の調査を実施した。特に今年度は、地域住民組織がかかえているイッシューの抽出にこころがけた。なお、そこで得られた知見はファイリングしてメンバー全員に送付し、知見の交流をはかるとともに、その一部は関連学会とかセミナー等において発表した。第三に、上記の作業によって得た成果を『ヘスティアとクリオ』第2号に発表するとともに、外部の関連研究者に成果についての評価を要請した。同時に、仙台市に関する地域住民組織の調査報告書として、『地方中枢都市における変貌する町内会の現状とそのゆくえ』(A4版・160頁)を刊行し、研究者のみならず、行政担当者、地域住民等から高い評価を得た。この報告書については、現在推敲をかさねており、次年度早々に単行本として刊行することにしている。 なお、現在、以上三つの研究の展開によって得られた実績を次年度にどう引き継いでいくべきかについてメンバー間で検討しており、その結果を踏まえて役割分担についての再編成も企てている。
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