研究課題/領域番号 |
16203029
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉原 直樹 東北大学, 大学院文学研究科, 教授 (40240345)
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研究分担者 |
成田 龍一 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (60189214)
長谷部 弘 東北大学, 大学院経済学研究科, 教授 (50164835)
小浜 ふみ子 愛知大学, 経営学部, 教授 (20288426)
永野 由紀子 山形大学, 人文学部, 助教授 (30237549)
初澤 敏生 福島大学, 人間発達文化学類, 助教授 (10211476)
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キーワード | 地域住民組織 / ポスト占領体制 / ヘスティアとクリオ / ポストコロニアル / GHQ / CIE |
研究概要 |
本年度は研究実施計画に即して、メンバーのうち吉原、永野が庄内、バリの地域住民組織の実態調査を実施した。また当初の計画にはなかったが、山形市の地域住民組織の実態調査(アンケート調査)をあらたに開始した。長谷部と高橋基泰は上田市の地域住民組織の社会史の調査を、初澤は盛岡市の地域住民組織の実態調査を、小浜は東京の地域住民組織の実態調査を実施した。それらは『ヘスティアとクリオ』第3号および第4号、さらに『東北大学文学研究科研究年報』、『山形大学紀要』等に成果集約されたし、近刊の『ヘスティアとクリオ』第5号に集約されることになっている。以上とは別に、課題をめぐる新たな論点とテーマの抽出のための研究会を東京で前後2回開催し、これにはほぼ全メンバーが参加した。研究会では4名の専門研究者のレクチャーをめぐって論議がなされ、その成果は前掲の『ヘスティアとクリオ』第4号および第5号に掲載された/されることになっている。同時に、研究会ではメンバーの役割分担にもとづく調査の進捗具合が確認され、成果の共有方法について検討が加えられた。さらに吉原と長谷部は、本研究の一環としてGHQ/CIEが占領期に刊行した近隣組織に関する報告書を訳出し、近々、資料集として刊行することになっている。 以上の研究によって、「占領/被占領」体験を通して形成された地域住民組織のプロトタイプとその後の転態のあり様がかなりの程度あきらかになった。しかしそこに投錨しているはずの「ポストコロニアル」の多文化状況の解明については、最終年度に持ち越された。
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