研究課題/領域番号 |
16203035
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
根ヶ山 光一 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00112003)
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研究分担者 |
大藪 泰 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30133474)
菅野 純 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (80195180)
山口 創 聖徳大学, 人文学部, 講師 (20288054)
川野 健治 国立精神, 神経研究所, 研究室長 (20288046)
河原 紀子 早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (90367087)
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キーワード | 身体接触 / 生涯発達 / 母子関係 / 遊び / 文化比較 / 臨床 / 性 / 介護 |
研究概要 |
本研究では、身体接触という切り口から現代の対人関係が抱える問題を総合的に議論するとともに、対人関係を改善する方策について明らかにすることを目的とし、今年度は、研究代表者および分担者がデータ収集を中心に下記のような研究を行った。 胎児期:妊娠期の女性4名(1名は途中で辞退)を対象に胎動日記を依頼した。そのうち1名(出産を終え)から提出された日記の分析を開始した。 乳児期:(1)親子(含父親)5組を対象に月に1回ベビーマッサージ場面の縦断的観察およびインタビューによりデータ収集を開始した。(2)日英の子どもを対象にビデオカメラでの定常観察およびくすぐりを含む身体接触遊び場面のデータ収集を開始した。(3)9〜15か月の乳児計39名を対象に大学のプレイルームでの母子の関わり行動をビデオ記録し、抱き行動が共同注意行動に及ぼす影響を検討した。 幼児期:(1)親子の自由遊び場面の行動観察と養育者を対象に「養育態度」や子どもの「自我の発達」に関する質問紙調査を実施した。(2)離島を含む保育園の1〜5歳児を対象に子ども同士の遊び場面をビデオ記録した。(3)自閉症幼児2名を対象に身体接触遊び場面の縦断的な観察を開始した。 児童期・思春期:入所児童の半数が虐待経験のある児童養護施設を研究のフィールドとし、虐待事例に対する身体接触セラピーを導入するための条件(他児[セラピーの実施対象外]への配慮、スタッフの心理的の身体的負担等)をスタッフと検討し、次年度の実践研究のための基礎作りを行った。 青年・壮年期:青年期の友人関係と親子関係、壮年期の夫婦関係における身体接触の親和・反発性に関する機能について質問紙および面接法に必要な予備調査を行った。 老年期:「なでる」ことを前提に開発されたメンタルコミットロボット「パロ」を導入したRAI(介入プロプラム?)における高齢者とパロとの相互作用をビデオ記録し、予備分析を開始した。
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