研究課題/領域番号 |
16203039
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
古城 紀雄 大阪大学, 留学生センター, 教授 (50029188)
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研究分担者 |
米澤 彰純 大阪大学, 大学評価・学位授与機構・評価研究部, 助教授 (70251428)
山内 直人 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (90243146)
太田 浩 一橋大学, 大学院・商学研究科, 講師 (70345461)
北浜 榮子 大阪大学, 留学生センター, 教授 (70283819)
芦沢 真五 大阪大学, 大学院・工学研究科, 講師 (00359853)
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キーワード | 高等教育 / 評価 / 国際化 / 国際教育 / グローバル化 / 評価指標 / 教育の質保証 |
研究概要 |
高等教育の質的保証にかかわる議論は、近年、ヨーロッパ、北米、オーストラリアなどで盛んに展開されている。とくに質的保証・評価に関する国際連携は、INQAAHEや欧州のENQAのようなネットワーク形成により進められてきた。本研究では、OECD/IMHE(Institutional Management in Higher Education)が他の高等教育関係団体と共同で推進しているIQRP(Internationalisation Quality Review Process)などに着目して、大学の国際化の進捗度を評価する指標に関する研究をおこなってきた。米国におけてはAmerican Council on Education(ACE)を中心に高等教育機関の国際化の取り組みを分析・評価する取り組みが前進している。ACEの自己点検ガイドラインは、個々の大学が国際化を推進するうえで、手助けとなるような指標を設定し、すでに20以上の大学がACE Internationalization Review processを使った自己評価を実施している。平成16年度においては、この欧州におけるIQRP、米国のACEによる自己点検ガイドラインに関する比較調査をおこなうため、現地の大学および評価機関を訪問し、システムや評価手法の比較をおこなった。また調査を平行して、平成16年12月に北米、アジア、ヨーロッパ、オーストラリアから有識者を招聘し、1週間にわたって研究会を実施し、12月18日には締めくくりの国際シンポジウムを開催した。また、国際シンポジウムの内容をまとめ、プロジェクトの中間報告として成果を公表した。 大学の国際化の評価指標を定量および定性の両方の側面から策定し、新しい評価モデルを提示するため、平成17年度においても研究を継続する。組織やシステムといったインフラ部分の評価結果を有効に活用することによって、カリキュラムをはじめ教育・研究に直結する評価項目について具体的な評価指標を策定する際にも、有意義な資料を提供することができると考える。
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