研究課題/領域番号 |
16203041
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
進藤 美津子 上智大学, 外国語学部, 教授 (40082177)
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研究分担者 |
飯田 朱美 東京工科大学, メディア学部, 講師 (10373044)
荒井 隆行 上智大学, 理工学部, 教授 (80266072)
平井 沢子 上智大学, 外国語学部, 講師 (50286390)
程島 奈緒 上智大学, 理工学部, 助教 (40453609)
安 啓一 上智大学, 理工学部, 助手 (70407352)
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キーワード | コミュニケーション障害 / 支援システム開発 / 臨床教育現場応用 / 発話訓練システム / 音声処理方式の開発 / 補聴処理 / 音韻情報処理能力の発達 / 評価・指導法の開発 |
研究概要 |
本研究の最終年度として、コミュニケーション障害者への支援器機開発と臨床教育現場への応用の取り組みを行うと共に、これまで積み重ねてきた成果を結集し、平成19年9月8日(土)に、本学四谷キャンパスを会場としてシンポジウムを開催し、90余名の参加を得て、研究分担者および研究協力者による研究発表および活発な諸説が繰り広げられた。各グループにおける研究実績は次のようにまとめられる。 1)コミュニケーション障害者の自声によるコミュニケーション支援システムの開発と臨床への応用:バイリンガル・コミュニケーション支援システムの開発:18年度に声質変換機能を用いて試作した英語音声合成に改良を加え、日本語音声合成についてもフリーの音声合成システムで協力者の自声の音声合成の実現化を検討し、対象ユーザにとってより操作性の良いバイリンガル・コミュニケーション支援システムのインタフェースを検討し、実装した。 2)生活環境(残響、雑音環境など)における高齢者・聴覚障害者・健聴者に対する聞こえの改善:残響環境下における定常部抑圧処理等の効果を検討し、高齢者・聴覚障害者・健聴者に対して、発話速度・話し方・話者等を変化させた場合の、聞き取りやすい音声の検討を行った。さらに、音声明瞭度改善のための音声信号処理のリアルタイム化およびディジタルシグナルプロセッサへの処理の実装と評価実験を実施し、聴覚フィルタの測定と補聴処理への応用および模擬難聴環境下での補聴処理の評価を行った。 3)コミュニケージョン障害児者への評価・指導法の開発と臨床への応用:大脳損傷による小児失語症児や中枢性聴覚障害児に対するコミュニケーション能力向上のための評価法を開発し、指導法について検討した。さらに、機能性構音障害児の語音知覚能力の特徴を検討し、健常成人および健常児と比較し、読み障害における音韻情報処理能力発達の評価法を開発し、発達性読み書き障害児への検討を行った。
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