研究課題
2006年2月に打ち上げられた赤外天文衛星「あかり」により、本研究の主たるリソースである北黄極深宇宙探査観測を平成19年5月に一応の終了となるまで行った(8月26日に液体ヘリウム消失)。本年度は、本科学研究費補助金の最終年度にあたり、取得されたデータの処理・キャリブレーション、カタログ化といった作業を中心に行った。特に以下の研究成果の創出に専念した研究支援員一名を、約半年間、引き続き雇用した。(1)あかり」による赤外線サーベイ補填観測の実施とデータ処理・カタログ化:7-8月に実際に両取得された補填観測データをあわせ、全サーベイデータの画像解析・カタログ化を行った。(2)北黄極領域での可視光・近赤外域サーベイ:超極赤銀河候補は、可視光域では大変暗いので、大望遠鏡による各バンドあたり数時間の撮像が不可欠である。また、ミリ波分子輝線による追跡観測も有効である。国内および韓国、英国の研究者と共同で、これらの地上観測を行った(ミリ波分光観測および可視分光観測)。(3)「超極赤銀河」の抽出と公表:「あかり」による北黄極赤外線ディープサーベイによって得られた「超極赤銀河」の候補天体を抽出した。Spitzer宇宙望遠鏡(米国)では不可能な、「あかり」でしか検出不可能な、PAH Luminous銀河、Silicateブレーク銀河といった新天体の発見や、700個にも及ぶ中間赤外で非常に赤い銀河(ERMOs)の統計的性質などを明らかにした。これらの成果を国内外の学会・研究会で発表した。
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