研究課題/領域番号 |
16204033
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松井 孝典 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (80114643)
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研究分担者 |
門野 敏彦 海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 研究員 (60359198)
杉田 精司 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 助教授 (80313203)
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キーワード | ガラスレーザー / レーザー銃 / ユゴニオ状態方程式 / L6隕石 / エンスタタイト結晶 / 高速衝突銃 / 天体衝突現象 / 衝突蒸気雲 |
研究概要 |
今年度は、昨年度導入された大型真空チェンバーを使って、衝突クレーター形成実験を行った。一段式軽ガス銃を用いてポリカーボネイト弾丸(重さ0.49g)をソーダライムガラスビーズ粉体層(平均粒径220μm)に衝突させ、衝突放出物の速度分布に対する衝突角度依存性について調べた。標的の周りにアルミシート(厚さ10〜30μm)を張り、アルミシートを貫通した衝突放出物の総量を導き出した。また、アルミシートに対するガラスビーズ粒子の貫通実験を行い、貫通限界速度について調べた。これらより、衝突角度15、30、45、60、90度に対する高速放出物(>100m/s)の速度分布を決定した。その結果、高速放出物の総量は、弾丸衝突入射角度に大きく依存し、15、30度での高速放出物の総量は垂直衝突の場合に比べて、2〜3桁増加することがわかった。また、垂直衝突において放出速度に上限値(〜140m/s)が存在するが、斜め衝突では、この上限速度が約2倍程度上昇することがわかった。 さらに、昨年度末に納入された直径50mmのレーザー増幅器を、既に設置済みのYAGレーザーおよび直径16、25mmの増幅器の後段に取り付けてレーザーエネルギーを増強し、レーザーによる飛翔体加速装置(レーザー銃)の開発を行った。飛翔体の加速に十分なエネルギーを得るために、レーザーの電圧、トリガータイミングなどのパラメーターについて最適値を見つけ出し、最大〜50Jのレーザーエネルギーを得ることができた。これを用いて現在、球状飛翔体の加速装置の開発を行いつつある。
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