研究分担者 |
広吉 直樹 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50250486)
伊藤 真由美 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (10339690)
米田 哲朗 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00002056)
名和 豊春 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30292056)
平島 剛 九州大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00175556)
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研究概要 |
持続可能な資源循環システムを構築するためには,社会システムにおける資源・廃棄物の流れを見直し,最適化する必要がある。そのためには,都市内の主要ポイントに廃棄物再資源化拠点としてのアーバンマイン(都市鉱山)を創り出し,そこで効率的に有価物を回収し,これを素材あるいはエネルギーとして利用するとともに,最終不用物量を極力減らし,不用物を適正処分,望ましくは自然に戻る形で処分することが重要になる。このようなシステムを備えた自律した各都市域が各地に分散し,相互の緩やかな連携,協働を通して,社会全体として調和が取れるようなシステムとしてホロニック・パスが構想される。 本研究では,このようなホロニックな資源循環システムを構築するために,拠点としてのアーバンマインにおける資源化技術の開発と持続可能な資源循環システムの具体化に取り組む。 本年度は,廃OA機器,廃コンクリート,都市ゴミ溶融飛灰などの廃棄物を対象に資源化の要素技術について研究し,以下のようなことを明らかにした。 1)北大で開発したTACUBジグを基に脈動型比重選別機を製作し,これにより廃OA機器中のプラスチックの成分別回収,廃コンクリートからの粗骨材,細骨材を可能にした。また,リサイクルプラントの概略設計をし,一部は産学連携プロジェクトにより建設に着手した。 2)都市ゴミ溶融飛灰中の有価金属をリーチング-硫化法で効率的に回収する方法を見出した。
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