研究概要 |
4年間の計画年度の最終年度であるため、研究取り纏めの年であり、研究の仕上げとして極低濃度含まれるトリチウムを用いた同位体分離実験を実際に行い,同位体分離装置の重成分回収部において,水素同位体交換反応塔が所定の性能を発揮することを確認するとともに,4年間の研究成果を取り纏めて総合的な報告論文および冊子体のの最終報告書を発刊した.まず,本格的な同位体分離実験に先立ち,できるだけ触媒性能を向上させるための,検討を追加して行った. (1)触媒性能向上の追加検討 市販の触媒に比較すると、白金重量あたりの水素と重水素間の同位体交換反応活性は (2)トリチウム実験 これまでの研究で確立した触媒製造方法で作製した白金触媒および水素同位体分離装置を利用し、トリチウム含有水に代替して重水を使用した同位体分離実験を行ない、重水素に対して、同位体交換性能があることを確認した。 (3)分離性能解析・評価 前項の水素同位体を使用した実験で得られた結果を平行到達度の観点から整理解析し、同位体分離装置の重成分回収部において,水素同位体交換反応塔が所定の性能を発揮することを確認するとともに、取り残しの技術課題を明らかとした。 (4)研究成果のとりまとめ 本研究の実施期間である平成16〜19年度の4年間の研究成果を取り纏めて総合的な報告論文を作製して専門分野の国際会議で発表するとともに最終報告書を発刊した.
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