研究課題/領域番号 |
16207018
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山本 和彦 九州大学, 健康科学センター, 教授 (60183688)
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研究分担者 |
入江 正洋 九州大学, 健康科学センター, 助教授 (00248593)
永野 純 九州大学, 健康科学センター, 助教授 (10325483)
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キーワード | 心理社会的ストレス / ストレス耐性 / 機能的潜在性 / 生理人類学 / ストレス・マネジメント |
研究概要 |
心理社会的ストレス度とストレス耐性低下度を評価する調査票を開発し、日本人大学生を対象にその妥当性と信頼性を検討した。その結果、我々の開発した調査票は一定の妥当性と信頼を有しており、ストレス度とストレス耐性低下度の評価に有効であることを確認した。これに連なる研究として、運動とストレスの関係性を検討した。運動はストレス度を低下させること、運動習慣はライフスタイルと関係性があること、運動習慣を身につけさせるにはこれらの要因を考慮しなければならないことなどを明らかにした。喫煙とストレス度の関係性、喫煙習慣とライフスタイルの関係性を検討し、喫煙習慣は高ストレス度と関係すること、喫煙とストレスの関係性に性差があることを見いだした。 ストレス構造の性差を検討し、ストレス構造、ストレス耐性の構造は男子と女子で差異があることを見いだした。また、ストレス度に及ぼすストレス耐性の影響を検討し、ストレス耐性はストレス度に影響を及ぼすこと、その影響には性差があることを明らかにした。ストレス度に影響を及ぼすストレス耐性の因子を抽出することから、ストレス・マネジメントの方向性が明らかとなった。 現在、中規模病院で行われている人間ドックと連携し、我々の開発した調査票を用いて一定の職種集団のストレス度とストレス耐性低下度を調査している。この研究では、調査対象者約2000入のBMIや血圧、血液検査データなどとストレス度・ストレス耐性低下度をリンクさせ、ストレスと検診データの関係性を明らかにすることを目指している。また、中規模病院の糖尿病外来と連携し、糖尿病患者のストレス度とストレス耐性低下度を調査し、糖尿病患者のストレスと血糖コントロールの関係性を検討している。これらの研究データは平成17年度中に入力・解析し、発表する予定である。
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