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2004 年度 実績報告書

遺伝因子と環境因子に対する脂質代謝機構の生理的多型性に関する生理人類学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 16207020
研究種目

基盤研究(A)

研究機関大阪市立大学

研究代表者

佐伯 茂  大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 助教授 (60211926)

研究分担者 金 東浩  大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 助手 (70326271)
高橋 貞夫  福井大学, 医学部, 講師 (50303376)
松田 守弘  大阪大学, 生命機能研究科, 特任助手 (00362591)
曽根 良昭  大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (60145802)
キーワード骨粗鬆症 / 脂質代謝 / 閉経 / エストロゲン / リポ蛋白質受容体
研究概要

女性においては、閉経を迎える頃から、女性ホルモンの分泌が急激に低下し、また、加齢にともなって血清コレステロール濃度は上昇する。本研究では、閉経に伴う脂質代謝異常、骨粗鬆症の発症メカニズムを明らかにすることを目的に、卵巣を摘出したマウスのリポ蛋白質受容体遺伝子の発現量と、骨芽細胞にエストロゲン、プロゲステロンを添加したときのリポ蛋白質受容体遺伝子発現量を検討した。卵巣摘出によって、マウスの血清コレステロール濃度が上昇し、トリグリセライド濃度は減少する傾向にあった。低密度リポ蛋白質受容体、超低密度リポ蛋白質受容体、リポ蛋白質受容体類似蛋白質5の遺伝子発現が卵巣摘出で低下したことから、これらが血清コレステロール濃度の上昇に関与していると考えられた。また、血清トリグリセライド濃度は、エストロゲンによる肝臓からの超低密度リポ蛋白質受容体の分泌によって調節されていると考えられた。卵巣摘出によって、骨代謝に関与するリポ蛋白質受容体類似蛋白質5の遺伝子発現量の減少から、閉経に伴う骨粗鬆症にリポ蛋白質受容体類似蛋白質5が関与するのではないかと考えた。骨芽細胞でのリポ蛋白質受容体類似蛋白質5の遺伝子発現がプロゲステロンによって上昇したことにより、リポ蛋白質受容体類似蛋白質5遺伝子の転写調節は、エストロゲンだけでなく体内ホルモンバランスによっても調節されている可能性があると、現在のところ考えている。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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