• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

遺伝因子と環境因子に対する脂質代謝機構の生理的多型性に関する生理人類学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 16207020
研究機関大阪市立大学

研究代表者

佐伯 茂  大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 助教授 (60211926)

研究分担者 金 東浩  大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 講師 (70326271)
高橋 貞夫  福井大学, 医学部, 講師 (50303376)
曽根 良昭  大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (60145802)
荻布 智恵  大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 助手 (80336792)
キーワードリポ蛋白質レセプター / エストロゲン / 脂質代謝 / 骨代謝
研究概要

細胞への脂質供給を担うリポ蛋白質レセプターは脂質代謝のレギュレーターとして機能し、その遺伝子異常は生理機能の破綻を引き起こす。リポ蛋白質レセプターファミリーに属すLRP5は、多様な生命現象に関わるWntのレセプターでもあり、脂質代謝以外に骨代謝に関与し、骨代謝調節の重要因子として注目されている。骨形成蛋白質(BMP)によって骨芽細胞ST2細胞の分化を誘導すると、オステオカルシンやアルカリフォスファターゼの遺伝子発現量が上昇し、エストロゲン添加より更に著しく有意に上昇した。LRP5の遺伝子発現量も、オステオカルシンやアルカリフォスファターゼ遺伝子と同様の挙動を示し、骨芽細胞の分化を誘導すると有意に上昇し、エストロゲン添加により更に著しく有意に上昇した。RANKL(Receptor Activator of NF-κB ligand)によって破骨細胞RAW264.7細胞の分化を誘導すると、TRAPの遺伝子発現量が有意に上昇し、エストロゲンにより抑制された。LRP5の遺伝子発現量は、破骨細胞の分化を誘導すると上昇する傾向にあり、エストロゲン添加により有意に抑制された。このことは、女性における加齢に伴う生理的変化にLRP5遺伝子が関与することが示唆する。
また、リポ蛋白質レセプターファミリーに属すApoER2は脳の代謝に関与することが知られている。ApoER2の生理的多型性を解析するためにApoER2遺伝子の遺伝子多型を解析したところ、ApoER2にはミスセンス変異があることを見いだした。現在、この遺伝子変異が如何なる生理的多型性と関連があるか解析を行っている。

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi