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2004 年度 実績報告書

イネいもち病菌の病原性ならびに交配関連遺伝子の同定と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 16208004
研究種目

基盤研究(A)

研究機関東京農工大学

研究代表者

寺岡 徹  国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (60163903)

研究分担者 有江 力  国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 助教授 (00211706)
鎌倉 高志  東京理科大学, 理工学部, 助教授 (70177559)
キーワードイネいもち病菌 / 病原性 / 交配型 / cDNA / 遺伝子 / 遺伝子破壊 / 付着器 / 感染
研究概要

1.イネの原産地と推定される中国雲南省東部、ベトナム・南部のメコンデルタ地帯より、罹病葉を採集し、いもち病菌を計約200株分離した。その中には稔性の高い交配可能株も見出すことができた。
2.付着器形成時、侵入時に特異的に発現している候補遺伝子群を、すでに構築したdifferential cDNAライブラリーから、マクロアレイ、RT-PCRにより、10数個見出した。そのうち、クローン#B19、#B48については、遺伝子構造・ゲノム構造を精査し、いずれも既報の遺伝子と高い相同性を示すものはないものの、部分的にいくつかのドメインを保持していた。#B19はN末端にセリン残基に富んだ配列と核局在性シグナル様配列をコードし、そのC末端側にsucrase/ferredoxinと部分的相同配列をコードしていた。#B48はdual specificity phosphataseの活性ドメインをコードしていた。両遺伝子をそれぞれ二回相同組喚えにより、当該遺伝子破壊株を創出して、初期感染過程における機能を検定したところ、付着器形成能が低下し、侵入菌糸の伸展度も有意に低下した。
3.交配型遺伝子座領域のゲノム構造について自然交配能を有する雲南産ならびにアメリカ産イネいもち病菌と日本産の交配能欠損株を比較・検討したところ、いずれの株も他の子嚢菌と同様な遺伝子をコードしていると推定された。すなわち、MAT1-1では、交配型関連遺伝子として、MAT1-1-1、MAT1-1-2、MAT1-1-3を、MAT1-2ではMAT1-2-1をもっていた。遺伝子構造も、MAT1-1-1、MAT1-1-2とMAT1-2-1を見る限り、各株間で構造上の大きな差異は見出せなかった。このことから、交配能欠損株においても交配型遺伝子は機能しているのではないかと推察された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Possible roles and functions of LPL1 gene encoding lysophospholipaseat at early infection stage of Magnaporthe grisea2005

    • 著者名/発表者名
      Masaki KANAMORI et al.
    • 雑誌名

      J.Gen.Plant Pathology 71(in press)

  • [雑誌論文] Antibacterial diterpenses and their fatty acid conjugates from rice leaves2004

    • 著者名/発表者名
      Yoshiki.KONO et al.
    • 雑誌名

      Phytochemistry 65

      ページ: 1291-1298

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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