研究課題
基盤研究(A)
平成16年度においては、寡雪気候下にある北海道大学・苫小牧研究林と多雪気候下にある雨竜研究林とを対象にして、実験区および実験流域の設置と各種の観測を開始した。また、これまで得られたデータをもとにしたGIS解析の条件整備を開始した。苫小牧研究林のミズナラ、シラカンバ、カラマツ、トドマツの優占林において他樹種の選択的伐採によりミズナラ、シラカンバ、カラマツ、トドマツの純林を設定した。これらに栄養塩量と生育期間を変化させるために窒素施肥とを組み合わせ、純林化区、施肥区、純林化+施肥区、対照(純林化区と同程度ランダムに伐採)区を設定した。4樹種、4処理、3反復、2地域、総計96ヶ所配置し、生物多様性と生態系機能の機能を明らかにするための野外実験を開始した。主な観測・解析項目は、(1)土壌物質動態、(2)生産性、(3)一次消費者個体群動態、(4)二次消費者個体群動態などである。また、多雪気候下にある雨竜研究林において、試験林分および試験流域を設定し、観測を開始した。様々な土地利用や自然撹乱・人為撹乱下における物質循環の変化を把握するために、8小流域からなる約150haの試験流域を設定した。8小流域のうち4小流域に、量水堰と流量・水質の観測機器の設置をおこない、観測を開始した。また、試験流域全体の森林調査や自動カメラの設置により、森林伐採などの操作実験前の森林構造や生物層の実態把握と森林伐採後の変化観測のための基礎資料を収集した。主な調査・観測項目は、大気沈着物質や森林の自然撹乱や人為撹乱の実態、落葉・落枝および土壌無機化の状況、河川水の量・質に関する観測、水生動物から大型ほ乳類をふくめた動物相などである。
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