研究概要 |
全国の大学病院の血液内科の診療科から、合計82件の新規急性骨髄性白血病(acut emyelogenous leukemia, AML)患者の細胞を収集し、VLA4の発現強度を測定することができた。AML患者群の予後とVLA4の発現強度との関係を明らかにする目的で統計解析を開始した。また、同時に遺伝子組み換え技術を用いてヒト化キメラ抗VLA4抗体の作製に成功し、同抗体と抗癌剤との併用療法が抗癌剤単独療法と比較して、in vitroおよびin vivo(AMLモデルマウス:ヒト微小残存白血病モデルマウス,ヒト診断時AMLモデルマウス,ヒト再発AMLモデルマウス)に対する効果が優れていることを確認した。今後は、霊長類を用いて同抗体の安全性,pharmacokinetics,pharmacodynamicsを検討し、臨床応用(トランスレーショナルリサーチ)に繋げる予定である。
|