• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

3テスラ超高磁場磁気共鳴画像装置を用いた非侵襲的な体幹部生体情報の画像化

研究課題

研究課題/領域番号 16209035
研究種目

基盤研究(A)

研究機関京都大学

研究代表者

富樫 かおり  京都大学, 医学研究科, 教授 (90135484)

研究分担者 松田 哲也  京都大学, 情報学研究科, 教授 (00209561)
平岡 真寛  京都大学, 医学研究科, 教授 (70173218)
真鍋 俊明  京都大学, 医学研究科, 教授 (10113200)
佐賀 恒夫  京都大学, 医学研究科, 助教授 (40273445)
前谷 洋爾  京都大学, 医学研究科, 助手 (30324619)
キーワードMR画像 / 超高磁場
研究概要

本研究においては、まず躯幹部の3T専用のphased array coilを入手し、当初の研究計画に沿ってファントム実験および健常ボランティアでの撮像を行った。子宮、肝臓、胆管、前立腺、肺、食道等の組織を対象に、臓器毎の至適撮像条件を検討した。同様の装置を有する施設は世界的に極めて限られているため、撮像条件の調整は予想以上に困難であり、試行錯誤と時間を要した。これまでの撮像の検討においては、3T装置特有の磁場の不均一性に起因するアーチファクトがみられ、これらに対する細かな調整が必要であることが判明した。また呼吸や腸管の動きに起因するアーチファクトにも画質は影響されうる。しかし、通常の1.5Tの撮像装置におけるMR画像との比較検討においては、同様のsequenceで撮像した場合には、T2強調画像はより優れた組織コントラストを示す。全般的に3T装置は1.5T装置に比し、より優れた空間分解能、信号強度を提供し得ることが確認されている。シングルショットの高速スピンエコー法を用いたシネMRIでも、信号とコントラストが良好であり、従来よりも精細な画像を得ることが可能と考えられる。現在、これらのstudyによって得られた撮像条件を基本に、疾患を有する患者に撮像の対象を拡大しつつあり、3T超高磁場MR装置ならでは新たな診断方法の確立が期待される。拡散強調画像といった特殊な撮像方法についても、現在、至適な撮像条件の検討を行っているところである。未だ研究の内容的には立ち上げの段階であるため、論文の投稿はないが、撮像条件の至適化および1.5T装置との比較は来年度の磁気共鳴医学会にて報告する予定である。

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi