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2007 年度 実績報告書

胆管細胞癌の網羅的遺伝子解析とそれに基づく分子標的制癌療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16209039
研究機関愛知県がんセンター研究

研究代表者

二村 雄次  愛知県がんセンター(研究所), 総長 (80126888)

研究分担者 浜口 道成  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90135351)
梛野 正人  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20237564)
小田 高司  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (30311715)
横山 幸浩  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (80378091)
國料 俊男  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (60378023)
キーワードNek2 / 分子標的治療 / siRNA
研究概要

1、臨床病理学的研究
名古屋大学大学院腫瘍外科およびその関連施設にて手術された胆管癌症例のウェスタンブロティングにおいて、癌部でのNek2(NIMA related kinase 2)の強発現を認めた。
2、分子生物学的研究
(1)収集した癌組織でのcDNA microarray法によりNek2以外の新たな癌特異的遺伝子を同定した。
(2)Nek2 siRNAの機能解析胆管癌細胞株へのNek2 siRNA、抗癌剤投与後の網羅的機能解析によりその作用機序が異なっていることを明らかにした。またtwo hybridにてNek2関連する遺伝子の検索をおこない数種類の関連遺伝子を同定した。
3、担癌モデル動物を用いた解析
(1)胆管癌以外のヒト由来癌細胞株によるヌードマウス皮下発癌を作成した。これらの皮下発癌モデルにおいても胆管癌同様にNek2 siRNA投与による腫瘍の縮小に成功した。
(2)胆管癌以外のヒト由来癌細胞株のヌードマウス腹膜内接種により、腹膜播種モデルの作成に成功した。腹膜播種モデルにおいても胆管癌同様にNek2 siRNAの腹腔内投与による生存期間の延長に成功した。
われわれは本研究期間中に胆管癌の網羅的遺伝子解析にて同定したNek2を標的にした分子標的治療を開発した。この治療法は動物実験において胆管癌だけでなく、胆管癌以外の癌においても有効であり、新たな治療戦略の1つのなると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Nek2 as an effective target for inhibition of tumorigenic growth and peritoneal dissemination of cholangiocarcinoma.2007

    • 著者名/発表者名
      Kokuryo T, Senga T, Yokoyama Y, Nagino M, Nimura Y, Hamaguchi M.
    • 雑誌名

      Cancer Res 67

      ページ: 9637-42

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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