研究課題/領域番号 |
16209047
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
真下 節 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60157188)
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研究分担者 |
内田 一郎 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (00232843)
澁田 達史 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20324767)
佐甲 靖志 大阪大学, 生命機能研究科, 助教授 (20215700)
柳田 敏雄 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (30089883)
田中 良晴 大阪府立大学, 総合科学部, 助手 (60236651)
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キーワード | GABAA受容体 / 麻酔薬感受性 / エーテル / ジアゼパム / プロポフォール / 麻酔メカニズム |
研究概要 |
1-A)麻酔薬感受性マウスと抵抗性マウスのGABAA受容体に対する全身麻酔薬の作用の比較検討 エーテル感受性マウス(MSM/MS)と抵抗性マウス(C57BL/6J)の脳から抽出した脳GABAA受容体cDNAより作成したcDNAテンプレートによりmRNAを作成した。アフリカツメガエル卵母細胞にmRNAを注入して20℃で48時間インキュベーションし、再構成GABAA受容体を発現させた。GABAA受容体のCl電流を2極電位固定法によって測定した。GABAA受容体のGABA誘発性Cl電流はGABAにより濃度依存性に増加したが、エーテル感受性マウスと抵抗性マウスではGABA感受性に差が見られなかった。一方、GABA誘発性Cl電流の全身麻酔薬エーテルによる賦活作用を調べると、エーテル感受性マウスのGABAA受容体では強い賦活作用が見られたが、エーテル抵抗性マウスではごく軽度の賦活作用しか観察されなかった。この結果は、エーテルの麻酔作用にはGABAA受容体に大きく関与していることを示唆している。また、ベンゾジアゼピンのジアゼパムもエーテルと同様にエーテル感受性マウスのGABAA受容体に対して強い賦活作用が示したが、エーテル抵抗性マウスには軽度の賦活作用しか示さなかった。この結果は、GABAA受容体チャネルたんぱく質に対するエーテルとジアゼパムの作用の類似性を示唆している。一方、静脈麻酔薬のプロポフォールはエーテル感受性マウスおよび抵抗性マウスのGABAA受容体のGABA誘発性Cl電流に対して同程度の賦活作用を示した。この結果は、GABAA受容体に対するプロポフォールの作用部位および作用様式がエーテルとは異なることを示唆している。
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