研究課題/領域番号 |
16209047
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
真下 節 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60157188)
|
研究分担者 |
澁田 達史 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (20324767)
佐甲 靖志 大阪大学, 生命機能研究科, 准教授 (20215700)
柳田 敏雄 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (30089883)
田中 良晴 大阪府立大学, 総合科学部, 助手 (60236651)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2007
|
キーワード | 麻酔薬 / 麻酔メカニズム / 受容体チャネル / 分子構造 / 動態変化 / GABAA受容体 / mIPSC / 5-HT3受容体 |
研究概要 |
平成16年度から19年度にわたって下記のような研究を遂行した。 1)麻酔薬エーテル感受性マウスと抵抗性マウスのGABAA受容体に対する全身麻酔薬エーテル、ジアゼパム、プロポフォールの作用の比較検討:エーテル感受性マウスと抵抗性マウスのDNAから発現させたGABAA受容体のエーテルに対する感受性は大きく異なっていた。 2)脊髄レベルにおけるNMDA受容体およびnon-NMDA受容体に対するガス麻酔薬、キセノンと亜酸化窒素の作用の比較検討:脊髄レベルの実験において両麻酔薬はNMDA受容体を抑制した。 3)膜受容体を介したシグナル伝達に関与するタンパク質の動態変化の解明と麻酔薬の作用 -蛍光色素Cy3標識神経成長因子(NGF)の1分子レベル可視化を用いた研究-:蛍光色素Cy3標識NGFの1分子可視化によって、膜受容体-シグナル伝達のタンパク質の動態変化を観察した。 4)脊髄膠様質ニューロンにおけるGABA介在性抑制性後シナプス電流(mIPSC)に及ぼす全麻酔薬の効果:GABAA受容体チャネルの賦活作用を有するプロポフォールとミダゾラムは脊髄膠様質の一部のニューロンにおいてmIPSCの賦活作用を示した。脊髄膠様質には麻酔薬に感受性のあるニューロンと感受性のないニューロンが存在する。 5)5-HT3A受容体に及ぼす局所麻酔薬の作用の検討 -麻酔薬の作用部位と作用機序-:5-HT3A受容体に及ぼす局所麻酔薬の作用は局所麻酔薬によって大きく異なる。
|