研究課題/領域番号 |
16209055
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
子田 晃一 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (90018755)
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研究分担者 |
斎藤 隆史 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (40265070)
川浪 雅光 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (10133761)
山田 了 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (20103351)
興地 隆史 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80204098)
冨士谷 盛興 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (60190055)
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キーワード | 歯科臨床教育システム / 効率化 / 歯科診療姿勢評価システム / 三次元窩洞評価システム / 人工歯 / 通電性高分子材料 / PBL / 歯周外科手術 |
研究概要 |
本研究では、歯科臨床を模したシミュレーション教育のための機材の開発、それに伴う教育ソフト製作、さらに診療姿勢、作製物の評価等を効率的に行い、自己評価が可能となるシステム構築のための基礎的データの収集と試作等々この課題に多角的に取り組み、歯科臨床シミュレーション教育の合理化と能率化を計るための総合的システムの確立を目的としている。 1 修復用人工歯の改良では、複数校で試作人工歯の切削トライアルを行い、多様な評価項目で評価を行っている。 2 歯内療法用人工歯の開発に当たり、天然歯と同等の電気特性を有する通電性高分子材料の特性ならびに成形方法に関して検討している。 3 作製物の自動評価については三次元窩洞評価システムを用いてII級インレー窩洞について、教員による評価との整合性について検討を行った。また、基礎実習後と臨床実習後の学生が形成した窩洞について、非接触・高速三次元形状測定システムを用いて計測・評価しその有用性を検討している。 4 NiTiロータリーファイルを用いたシミュレーション実習システムに関して、PBLに関する情報収集、シナリオ作成および予備的構築を行った。 5 歯科診療姿勢の訓練、評価システムに関してはこれまでの評価プログラムを改良し、学習者にリアルタイムで情報を与えるように改造を行っている。この有効性確認のため術者の複数方向よりの姿勢記録のためデジタルカメラを追加購入した。 6 スケーリング、ルートプレーニング教育では術者のポジション認知にあたり、LEDによる認知装置を高度化し、術者ポジションの適正範囲を数値化した。 7 歯周外科手術用シミュレーション模型を作製し、これを用いた歯周外科手術実習で、術中に計画変更が必要となった場合に生ずるエラーや、適切な対応方法の検討を行っている。本研究は極めて新しい分野で歯科臨床の全科に及ぶものであり、さらなる取り組みが必要である。
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