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2004 年度 実績報告書

間葉系幹細胞を用いた顎骨再生医療の試み

研究課題

研究課題/領域番号 16209057
研究種目

基盤研究(A)

研究機関九州歯科大学

研究代表者

細川 隆司  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (60211546)

研究分担者 小城 辰郎  九州歯科大学, 歯学部, 講師 (80153542)
波多野 圭紀  九州歯科大学, 歯学部, 助手 (10326465)
安藤 浩伸  九州歯科大学, 歯学部, 助手 (40285466)
西牟田 国博  九州歯科大学, 歯学部, 助手 (20372873)
キーワード再生医療 / 骨再生 / 歯科用インプラント / PRP
研究概要

我々は本研究課題にわいて,再生医療の最先端技術である間葉系幹細胞(MSC)を分離培養する技術を用いて,顎骨における広範囲の骨欠損を修復できるか否かについて明らかにし,「自己間葉系幹細胞を用いた新しい顎骨再生法」を世界に先駆けて開発することを目的としている.本年度は,まず予備実験としてイヌ下顎骨に骨欠損を作製し,同部にPRPのみを投与した。その結果,PRPにはごく初期の骨再生を強力に促進していると思われる所見を得た。次に,ビーグル犬の両側小臼歯,第一大臼歯を抜歯し,また,骨髄穿刺針を用いて腸骨から骨髄を採取し,MSCを培養した。12週後,無歯顎部に骨欠損を片側2個(両側で4個)形成,あらかじめ採取しておいたイヌの静脈血からPRPを分離して,骨欠損部に(1)血餅のみ(3)PRPのみ(2)MSC+PRPのいずれかを填入し,粘膜骨膜弁を縫合した。欠損形成から2週で下顎骨の非脱灰組織標本を作製したところ,MSC+PRP群では旺盛な骨再生が観察された。
またin vitroにて,MSCを2×10^5/ml,2×10^6/ml,2X10^7/mlそれぞれの濃度で混ぜてDMEM/10%FCS中でPRP存在下と非存在下で7日間培養した場合,PRP存在下の条件において非常に旺盛な細胞増殖が確認された。これらの結果よりPRPはMSCのサポートメディウムとして有用である可能性が示唆された。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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