研究分担者 |
栗原 英見 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40161765)
村上 伸也 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (70239490)
中山 浩次 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80150473)
天野 敦雄 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (50193024)
高柴 正悟 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (50226768)
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研究概要 |
P.gingivalisの感染防御の標的として赤血球凝集因子活性を中和できるヒト型抗体、鶏IgYを作成した。また、モノクローナル抗体を利用したphage peptide display法によって機能ドメインを同定し、その合成ペプチドが赤血球凝集因子活性を中和することを明らかにした。P.gingivalis, A.actinomycetemcomitans, S.mutansのプロテオームデータベースを構築してWebsite, http//bipos.mascat.nihon-u.ac.jpに公開した。また、P.gingivalis、A.actinomycetemcomitansに酸素ストレスを与えた際に変動するタンパク質発現を網羅的にMALD-TOF-MASS解析して種々のタンパク質を同定し、種々の分子シャペロンが初期刺激に応答していることを見出した。さらに、酸素刺激によるリン酸化タンパク質の変化を解析し、LPSおよびエネルギー産生に関与すると示唆されるリン酸化分子を同定した。歯周組織細胞発現遺伝子をGeneChipで網羅的に解析し、P.gingivalis線毛で刺激したマクロファージでキモカイン遺伝子群を、機械的ストレス刺激した歯根膜細胞では、細胞増殖関連遺伝子を、IL-1βで刺激した関節滑膜細胞では、IL-1β,TNF-α,キモカイン遺伝子群を、レーザー照射した骨芽細胞ではosteomodulin等の遺伝子の発現変化、を同定した。また、これらの発現遺伝子プロファイリングの結果をシグナル伝達系データベース利用によって解析し治療標的分子候補を検索した。
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