研究課題/領域番号 |
16209065
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研究機関 | 聖路加看護大学 |
研究代表者 |
有森 直子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教授 (90218975)
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研究分担者 |
堀内 成子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)
森 明子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教授 (60255958)
中山 和弘 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (50222170)
中込 さと子 広島大学, 大学院・保健学研究科, 助教授 (10254484)
美代 賢吾 東京大学, 医学部, 講師 (40302690)
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キーワード | 遺伝 / 看護 / eラーニング / 周産期 / 教育方法 / 意思決定支援 / 葛藤 |
研究概要 |
周産期遺伝看護教育プログラムをe-ラーニングシステムにおいて展開し評価することを目的とした研究の2年目にあたる。研究者らの既存の研究成果による「遺伝看護の実践能力」に基づいて、周産期遺伝看護の教育カリキュラムの検討を行った。本研究は、e-ラーニングシステムを用いて、自己学習を基本にした成人型学習法の習得をめざしたものであり周産期遺伝医療特有の事例に対する看護過程の展開を「情報収集」「リスク判別」「情報提供」「意思決定」のプロセスにそって学ぶ。本カリキュラムは、学習の動機づけモデル(ACRSモデル)に基づいた教育プログラムとなっている。本年度は、遺伝看護の中核概念ともなる「決定の支援」について、具体的なケアのツールとなる「オタワ個人意思決定ガイド」の翻訳およびその評価としての「決定に関する葛藤尺度」の信頼性・妥当性の検討を介入研究により明らかにした。 周産期遺伝看護の事例は、高齢妊娠、遺伝性の家族暦のある産婦、妊娠初期にNTを指摘された産婦、妊娠中期に水頭症を指摘された産婦、第1子が死産した産婦、反復流産の既往のある産婦の6事例とした。 各事例に対して、遺伝看護の展開(「情報収集」「リスク判別」「情報提供」「意思決定」)を学ぶe-ラーニングシステム上のコンテンツづくりをすすめている。 教育内容の洗練にむけた試みとして、職能団体が現任教育として開催した「先天異常をめぐる遺伝看護」の講義を研究メンバーが担当し、受講生の反応等から、本研究のカリキュラムの再検討を行った。 さらに、本教育プログラムの評価指標については、受講生の達成度としての実践能力およびe-ラーニングシステムの評価項目ついての情報収集を進めている。
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