研究課題/領域番号 |
16251006
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木村 秀雄 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10153206)
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研究分担者 |
網野 徹哉 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60212578)
中村 雄祐 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 准教授 (60237443)
古谷 嘉章 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (50183934)
信岡 奈生 駿河台大学, 現代文化学部, 教授 (20228349)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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キーワード | アンデス / アマゾニア / 中間地帯 / 出稼ぎ / 歴史文書 / コカ交易 |
研究概要 |
南アメリカ大陸の人類学研究においては、アンデス山地、アマゾニアがそれぞれ別々の地域として研究されてきており、両地域の関係を研究テーマとしたものは少なかった。この研究の空白を埋めるべく本研究を計画し、上記の研究チームを編成して調査・研究を実施した。 研究チームでは、信岡がアンデス地域を、古谷がアマゾン地域を、その中間地帯を木村が担当し、網野と中村は地域を定めず、歴史研究・リテラシー研究の視点から調査・研究を担当した。第一年目に分担者であったアンデス地域担当の友枝は、研究期間中に所属機関を退職し、分担者をはずれた。研究チームを強化するため、研究協力者として友枝(平成17年度)吉江(平成17年度)若林(平成17・18年度)杉田(平成18・19年度)石川(平成18・19年度)をチームに加え、調査補助を担当させた。研究協力者にも成果報告を求め、報告書に収録してある。 本研究によって明らかになったのは以下の点である。1)アンデス山地とアマゾン低地は、独立した社会文化圏を形成してきており、直接の交流は最近までほとんどなかったこと2)アンデス山地とアマゾニア低地の間に位置する中間地帯をひとつの社会文化圏と定位することが重要であること3)アンデスと中間地帯上部・アマゾニアと中間地帯下部の間にはコカ交易、出稼ぎ、ゴム取引、金採掘を通じて不断の交流があり、近年さらに加速してきたこと4)ブラジルから太平洋に達する道路の建設・整備によってアマゾニアとアンデスの直接交流が目の前に迫っていること
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