研究課題/領域番号 |
16251008
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
須藤 健一 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (10110082)
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研究分担者 |
林 勲男 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 准教授 (80270495)
柄木田 康之 宇都宮大学, 国際学部, 教授 (80204650)
安井 眞奈美 天理大学, 文学部, 准教授 (40309513)
市川 哲 国立民族学博物館, 研究戦略センター, 研究員 (40435540)
YOSHIOKA Masanori Kobe University, Graduate School of Intercultural Studies, Professor (40128583)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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キーワード | コミュニティ形成 / 慣行による社会関係の維持 / 移民ネットワークの活用 / 伝統首長の役割 / ストライキと政治改革 / 観光資源の開発と国民文化 / 華人・華僑の再移住 / トランスナショナリズム |
研究概要 |
平成19年度の調査研究は、研究代表者と4名の分担者がそれぞれ設定した課題にしたがい、各地で昨年度までの調査研究の補充調査を実施した。その結果、グローバルな動きに対する各地域住民の対応についての情報を収集し、下記のような新しい知見を得た。 1.ミクロネシア 須藤はヤップ州で離島の移住者が土地を確保し、住居と集会所を建設し新コミュニティを形成して定着する過程と、さらに海外(グアム)へ移住し、ネットワークを密にして生活している実際を明らかにした。柄木田はヤップ、ポンペイ、グアムにおいて離島出身者の共同体とライフヒストリーに関する資料収集を行い、母社会と密接な関係を維持していることを確認した。また、安井はパラオ共和国でグローバル化の動きに抗する伝統的な女性首長の役割と生き方を把握した。 2.ポリネシア 須藤はトンガ王国で公務員ストライキ後の経済状況や政治改革の進捗状況、及び国王崩御と暴動による社会的混乱の収拾と立憲君主制の改革など民生化運動の新しい動きについての情報を得た。 3.メラネシア 林はパプアニューギニア東ブリテン州の観光局と博物館で観光資源の開発と伝統文化の保存、及び国民文化の創生について調査を行い、その実現の可能性を確認した。 4.オーストラリア 市川はシドニーとブリスベンにおいてパプアニューギニアからの華人・華僑のオーストラリア社会への再移住と適応の実態をトランスナショナリズムの視点から明らかにできた。 なお、白川は本務校の30周年記念事業等の業務遂行のため調査を実施できなかった。
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