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2005 年度 実績報告書

東南アジア・東アフリカの地域社会における紛争処理と多元的法秩序生成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16251010
研究機関中央大学

研究代表者

宮本 勝  中央大学, 総合政策学部, 教授 (40110085)

研究分担者 清水 芳見  中央大学, 総合政策学部, 教授 (10216111)
堤 和通  中央大学, 総合政策学部, 教授 (70256022)
森 正美  京都文教大学, 人間学部, 助教授 (00298746)
キーワード東南アジア / 東アフリカ / 紛争処理 / 多元的法秩序 / 原住民裁判所 / バランガイ法廷 / データベース / 法人類学
研究概要

4年計画の2年度目にあたる本年度は、マレーシア・ブルネイ・フィリピン・ケニアにおいて、紛争処理と多元的法秩序生成に関するインテンシブな実態調査を実施し、調査終了後に中央大学で研究会を実施した。
宮本勝(研究代表者)は、マレーシア・サバ州において原住民裁判所の審理を傍聴し、かつコンピュータ入力による裁判記録のデータベース作成を行った。また、地域社会における慣習法運用のインテンシブな実態調査、高等裁判所における審理傍聴、弁護士・裁判官のインタビューを実施した。清水芳見は、ブルネイ・ムアラ県のマレー・ムスリム村落における紛争処理についてインテシブな実態調査を行った。ブルネイ王国大学では、司法制度の歴史に関する文献資料を検索・収集するとともに、多元的法秩序形成について王国大学の研究者と情報交換を行った。堤 和通は、マレーシア・サバ州における州政府主導の慣習法編纂についての聞き取り調査、原住民裁判所と高等裁判所における審理傍聴、原住民裁判所職員と職業法曹のインタビューを実施した。ブルネイでは、法政策・司法制度に関する文献収集と研究者との意見交換を行った。森 正美は、フィリピン・パラワン島におけるバランガイ法廷の裁判記録閲覧と審理傍聴を実施した。マニラではバランガイ法廷関連資料の収集とムスリムの紛争処理に関する実態調査を行った。マレーシア・サバ州では、原住民裁判所に関する聞き取り調査のほか、イラヌン集落の視察を行った。石田慎一郎(研究協力者)は、ケニア・ニャンベネ県の地域社会において土地紛争処理に関する慣習法運用の実態調査を実施した。ナイロビでは、国立公文書館においてイギリス植民地時代の裁判記録を閲覧した。マレーシア・サバ州では、原住民裁判所において裁判記録を閲覧した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 紛争過程分析における千葉理論の所在-法規則・法前提のダイコトミーをめぐる方法論的提言2006

    • 著者名/発表者名
      石田 慎一郎
    • 雑誌名

      法社会学 64号(印刷中)

  • [雑誌論文] 「必要悪」の呪い-イスラーム世界のスィフル2005

    • 著者名/発表者名
      清水 芳見
    • 雑誌名

      月刊みんぱく 29巻8号

      ページ: 5

  • [雑誌論文] ミラー-噛む楽しみは広がる2005

    • 著者名/発表者名
      石田 慎一郎
    • 雑誌名

      月刊みんぱく 29巻9号

      ページ: 20-21

  • [図書] 現代ムスリム家族法2005

    • 著者名/発表者名
      森 正美ほか(柳橋 博之編)
    • 総ページ数
      519
    • 出版者
      日本加除出版

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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