研究課題/領域番号 |
16251010
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
宮本 勝 中央大学, 総合政策学部, 教授 (40110085)
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研究分担者 |
清水 芳見 中央大学, 総合政策学部, 教授 (10216111)
堤 和通 中央大学, 総合政策学部, 教授 (70256022)
森 正美 京都文教大学, 人間学部, 准教授 (00298746)
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キーワード | 東南アジア / 東アフリカ / 紛争処理 / 多元的法体制 / 法人類学 / 慣習法 / 法文化 / 法移植 |
研究概要 |
最終年度にあたる本年度は、マレーシア・フィリピン・ケニアにて、紛争処理と多元的法秩序生成に関する実態調査を実施し、4年聞の研究成果のとりまとめを行なった。 宮本勝(研究代表者)は、前年度に続き、マレーシア・サバ州の原住民裁判所にて、審理傍聴と裁判記録のデータベース化を行なった。9月14日に、サバ州経済企画庁において「マレーシア・サバの慣習法」と題する研究発表を実施し、研究成果の開示に努めた。また、サバ博物館と共同で研究成果報告ワークショップを開催し、堤、石田ならびにサバ博物館員のジュデス・ジョン・バプティストがサバ州コタキナバル市に参集した。ワークショップでは、研究成果報告書の草稿(清水と森、両名の草稿を含む)を比較検討した。清水芳見は、ブルネイで収集した紛争処理と裁判所資料の分析のとりまとめを中央大学で実施した。堤和通は、前年度に続き、サバ州の通常裁判所における裁判資料を収集した。森正美は、フィリピン・マニラにて、ムスリムによるバランガイ正義制度の運用の実態調査、ムスリム関係局等へのインタビューを実施した。石田慎一郎は、ケニア・ニャンベネ県のマウア地方裁判所で民事裁判記録(婚資請求訴訟)の審理記録を閲覧し、非公式紛争処理との比較分析を行なった。調査終了(帰国)後、中央大学にて、研究成果の最終的なとりまとめを目的とした研究会を開催した。4年間の研究の成果を、計6本の英文論文を所収する「研究成果報告書」としてとりまとめることができた。
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