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2005 年度 実績報告書

ペルー北高地先史時代の金山開発と文化変化

研究課題

研究課題/領域番号 16251011
研究機関東海大学

研究代表者

松本 亮三  東海大学, 文学部, 教授 (20114655)

研究分担者 横山 玲子  東海大学, 文学部, 助教授 (50287041)
内田 晴久  東海大学, 教養学部, 教授 (50232856)
キーワード中央アンデス / カイェホン・デ・ワイラス / ヤンガヌーコ遺跡 / ケウシュ遺跡 / チュルパ / 神殿建築 / 前期中間期 / 後期中間期
研究概要

本年度の交付申請書においては、(1)発掘調査として1)ケウシュ遺跡の測量と発掘、2)ヤンガヌーコ遺跡A区の発掘、並び(2)遺物等の整理・分析を行うことを申請していたが、ケウシュ遺跡の立地と構成が複雑であり、その地形測量ならびに遺構の分布調査に予想以上の時間を要したため、ケウシュ遺跡・ヤンガヌーコ遺跡の発掘調査は実行できなかった。その他は、以下に述べるように計画通り遂行できた。
1.2005年8月12日〜9月22日:ペルー、アンカシュ県ケウシュ遺跡(海抜3800-3900m)ける地形測量・遺構分布調査ならびに表面調査を行うとともに、2004年度の発掘で得られた出土遺物の整理・分析の補完を行った。(1)地形測量と遺構分布調査から、本遺跡複合は、ケウシュ遺跡内の小湖を中心に、a)チュルパ(石造墳墓)を頂くマウンド1,2、b)マウンドの南西部に広がるチュルパおよび地下式墳墓群(丘陵斜面)、c)丘陵麓付近に広がる建築群、d)湖に近接(西側)する建造物群(円形の構造物を中心に、最大規模で約5mの高さをもつ壁に仕切られた複合施設)、e)湖を囲む西・北・東側丘陵部に分布する大岩を利用した墳墓群など、いくつかの区域に分かれて利用されていたことが分かった。採集した土器片からは、後期中間期以降のものと思われる土器片とともに、北海岸のチムー文化のものも採集した。ヤンガヌーコ遺跡同様、北海岸との関係性を推測することができる。また、湖の西および北側斜面の墳墓からは、カオリンを多量に含んだ土器片も採集され、前期中間期から利用されていたことも推測される。
2.3月12日〜24日;ペルー、アンカシュ県において、若干の遺物整理・分析を行うとともに、新大陸文明として同質性をもつメソアメリカ先史時代における、鉱物資源を含む環境利用について比較検討するため、メキシコを訪れ、研究者(マルコ・カルバハル氏、ヒメナ・チャベス氏など)と意見交換を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ペルー北高地ユンガイ地域(ヤンガヌーコ遺跡・パタパタ遺跡・ケウシュ遺跡)調査概報2006

    • 著者名/発表者名
      松本 亮三
    • 雑誌名

      古代アメリカ 9号(発表予定)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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