研究課題
1 災害後の復旧・復興プロセス、2 将来の災害リスクの軽減化を図るプロセス、の二つに整理して示す。1 牧は、2004年12月に発生したインド洋地震津波災害の被災地であるインドネシア・バンダアチェで復旧・復興に関して調査をおこない、NGO毎に異なる構造や質をもつ再建住宅という問題について明らかとした。林はパプアニューギニアで、アイタペ津波被災地の復興調査をおこない、災害後に経済復興策として導入されたバニラ栽培が、バニラビーンズの国際市場への供給が安定してきたためによる価格の低下で、次第に被災地での関心を引かなくなってきている現状が明らかとなった。高田はバングラデシュのダッカで調査を実施し、河岸土壌浸食に関する調査研究報告の収集と現場視察および住民意識についての把握に努めた。三尾はインド・グジャラート州において、震災復興プロセスでのNGOの活動ついて情報収集をおこない、NGO側には援助対象の選択権があるのに対し、被対象側にはそれがないために生じる諸問題の存在を把握した。2 田中は、フィリピンのマリキナ市役所において、マニラ首都圏で初めての地震防災に関する情報センターとなる「地震災害学習センター」(建設中)について聞き取り調査を実施し、また、「アジア・太平洋地域に適した地震・津波災害軽減技術の開発とその体系化に関する研究(EqTAP)」(1998-2003科振費)での庶民住宅の耐震性評価実験後の耐震化の現状について調査した。住宅の耐震化については、関心は高いもののコストなどの要因のため、それほど普及していないことが明らかとなった。
すべて 2006 2005
すべて 雑誌論文 (8件) 図書 (1件)
地域政策研究 33号
ページ: 75-82
民博通信 110号
ページ: 2-4
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地域安全学会論文集 7号
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歴史学研究 809号
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世界住居誌(布野修司編)(昭和堂)
ページ: 314-316
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