研究分担者 |
池田 浩敬 富士常葉大学, 環境防災学部, 助教授 (80340131)
福留 邦洋 兵庫県人と防災未来センター, 専任研究員 (00360850)
饗庭 伸 東京都立大学, 工学研究科, 助手 (50308186)
澤田 雅浩 長岡造形大学, 造形学部, 講師 (00329343)
市古 太郎 東京都立大学, 都市科学研究所, 助手 (10318355)
|
研究概要 |
研究初年度の本年度は,1999年トルコ・マルマラ地震,1999年台湾・九二一集集地震の復興に関する現地調査および当該国を含む海外研究者との研究ワークショップに参加し,大地震によって被災した都市の復興過程と被災地の変容に関する研究フレームの再構築について検討した. 2004年8月にトルコ,9月に台湾の現地調査を実施した.トルコでは,公共事業住宅省災害事業総局,日進月社,コジャエリ県大都市自治体といった復興事業に関する機関への聞き取り調査と,イズミット県デールメンデレ市における住宅再建について,住民聞き取り調査を行った.台湾では,財団法人九二一重建基金会,営建省,台中県政府といった機関に聞き取り調査を,また集合住宅の再建事例について現地調査を行った. 2004年10月23日に発生した中越地震に際し,研究分担者の澤田雅浩を中心に現地調査班を構成し,余震が続く中での避難生活の現況,復興に向けた動向について,長岡市,山古志村,川口町を対象地に調査を実施した.この震災は,同じく中山間地域が被災した台湾九二一集集地震と類似した特徴をもつ震災で,その復旧復興過程に対して,比較研究すべき課題を明らかにすることができた. 研究ワークショップとして,2004年9月8,9日に台湾集集地震5周年として台北で開催された国際研究シンポジウムに研究代表者の中林一樹が発表し,関係する研究者との意見交換を行った.また,2005年1月に第1回国際都市防災会議(ICUDR)に参加し,中林がトルコ・日本・台湾の震災復興に関する国際比較論を澤田がトルコにおける復興に関する法制度について発表をおこなった. 聞き取り記録や収集した資料については,Web上で相互に共有できるシステムを導入した.本研究プロジェクトの進捗を踏まえて,広く海外に公開していくことを検討中である.
|