研究分担者 |
飯田 泰三 法政大学, 法学部, 教授 (00061218)
吉成 直樹 法政大学, 沖縄文化研究所, 教授 (80158485)
東 喜望 白梅学園大学, 名誉教授 (10113284)
宮平 真弥 流通経済大学, 法学部, 准教授 (80337287)
細田 亜津子 長崎国際大学, 人間社会学部, 教授 (50331046)
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研究概要 |
本研究最後の年度として,場地フィールド調査を沖縄諸島,九州,五島列島,チェジュ島(韓国),フィリッピン(ルソン島マニラ,ミンダナオ島ダバオ)に赴き行い,本研究最終成果報告書作成に取り組んだ。 特に本研究では,視野を外にも求めて,内(琉球・沖縄)と外(東・東南アジア)との史的関係に重きを置いて,沖縄文化の形成と展開を,研究課題に即して独自的に跡付け,理論化することを目的としてきた。研究分野からすると,ジャンルは多岐にわたるが,大別して,「原琉球」および「古琉球」時代の問題では,中国(就中「華南」),台湾,東南アジア(将来的には南太平洋諸島も視野に入れた),韓国(朝鮮),大和(日本)との文化的「ネットワークとアイデンティティ」の形成と展開を史的に掘り起こし,「琉球処分」以降の問題では・とくに日米関係(日本とアメリカとの関わり)に重点をおいて,所期の目的を遂行した。 当研究全年度間における研究成果として,飯田泰三「<もう一つのアジア>と沖縄」,東喜望「琉球列島・東南アジアの穀倉と風葬墓に関する民俗誌」,細田亜津子「インドネシア共和国南スラウェシ州ママサ県における集落の形態と地域的特長」,大浜郁子「<アジアの魔除けと沖縄>に関する序説」,安江孝司「アジア染織文化圏と絣の道と琉球・沖縄絣-伝播論的考究」他11名で,法政大学沖縄文化研究所編・発行,2008年3月31日刊『東・東南アジアにおける沖縄の地域間ネットワークの形成と変遷に関する総合的研究』(pp,1〜809)として完成させた。
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