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2006 年度 実績報告書

ギリシア古代都市メッセネのアスクレビオス神域の建築及び考古学的国際共同調査

研究課題

研究課題/領域番号 16254005
研究機関熊本大学

研究代表者

伊藤 重剛  熊本大学, 工学部, 教授 (50159878)

研究分担者 岡田 保良  国土舘大学, イラク古代文化研究所, 教授 (70138171)
星 和彦  前橋工科大学, 工学部, 教授 (70269299)
林田 義伸  都城高等工業専門学校, 建築学科, 教授 (00149999)
横山 俊祐  大阪市立大学, 工学部, 教授 (50182712)
キーワード古代ギリシア建築 / メッセネ / 現地調査 / ストア / 民家
研究概要

現地調査
平成18年度の調査は、7月下句から8月未まで約35日間、古代メッセネのアスクレピオス神域およびその周辺地域において行なった。すでに調査許可を得ていたストアについては、ほぼ終了したので補足的な図面を作成したが、主たる仕事としては、報告書作成のためにもっぱら遺構の現状や建築部材の記述を中心に行ない、これでアスクレピオス神域については、所期の調査目的はほぼ達することができた。残りの調査期間を、昨年から行なっているアゴラ(広場)から出土したメッセネ神殿の部材図面の作成を行なった。数個の建築部材を残し、出土した大小約30個の建築部材の実測図が完成した。
また同神域の調査とは別に、この遺跡のあるマヴロマティ村において民家調査を行った。これは地中海地方の民家め一形式として、古代住宅と現代の伝統的住宅の共通点や相違点を比較することによって、地中海における住まい方の原理を探るための調査で、集落内のレベル測定、断面図の作成、開口部の写真作成を行なった。
研究内容と結果
メッセネ神殿については、遺構の状況と出土部材から、正面6柱側面13柱のドリス式神殿であることが判明した。遺構の保存状況がよくないので、上部を復元するのは難しいが、ほぼ同時代の神殿と比較研究して概略の復元図を描くことが出来た。
民家については、開口部の形式について分析を行なったところ、木造か石造のまぐさを用いて、その中に窓あるいは扉を嵌め込む方法と、まぐさの上に石造のアーチをのせてまぐさにかかる荷重を軽減したもの、この2つの方法が用いられていた。ただ、アーチの力学的役割はどの程度か不明確で、意匠的に用いた可能性も考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] バッサエのアポロ神殿の平面設計法に関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      林田義伸 他1名
    • 雑誌名

      日本建築学会九州支部研究報告 計画系 46号・3

      ページ: 701-704

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 地中海古代都市の研究 (120) 古代都市メッセネ神殿調査報告20062007

    • 著者名/発表者名
      伊藤重剛 他2名
    • 雑誌名

      日本建築学会九州支部研究報告 計画系 46号・3

      ページ: 705-706

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2021-09-14  

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