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2004 年度 実績報告書

スペイン・カタロニアの伝統的石造民家(マジア)の修復・再生に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16254006
研究種目

基盤研究(A)

研究機関早稲田大学

研究代表者

入江 正之  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40193700)

研究分担者 長谷見 雄二  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40298138)
田辺 新一  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (30188362)
小松 幸夫  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (10133092)
松村 秀一  東京大学, 工学研究科, 助教授 (00199853)
池村 潤  早稲田大学, 理工学術院, 助手 (90386590)
キーワード保存・修復・再生 / スペイン・カタロニア / 伝統的石造民家 / マジア
研究概要

今年度は2回に亘る海外学術調査を行った。
1回目は平成16年9月2日より9月10日まで、2回目は平成17年3月15日より3月23日までである。
平成16年度の研究計画に沿って、スペイン・カタロニア州バッシカンプ行政区バンデジョス市ファッチェス地区にある伝統的石造民家マジア残存遺構の現地調査を行い、研究対象の遺構について、配置、平面、立面及び断面の各詳細な図面作成することができた。
建築力学的視点また、建築工法的視点並びに建築材料学視点から検討し、残存遺構を解体せずに存続させて、修復・再生させる方法を選択した。その選択に基いて3つの住戸が連続する残存遺構について最下部にある住戸は壁体を残存させながら再生すること、また中間部の住戸は原型の状態に戻して修正すること、最後に最上部にある殆んど壁体が崩壊状態にある住戸については新しい現代的工法に基きながら、外観を復元させる修復方法を選択することとして、残存遺構を基盤として修復・再生の建築図を作成することができた。
同時に、周辺の未だ使用されている住戸について、既存状態での温熱等環境性能実測調査を行い、マジアの分厚い石積外壁は熱容量が大きく、激しい気温変化と緩和し、室温変動を抑える効果があること、また室内の温度は外気の影響を大きく受けることが確認された。また建築材料のの成分分析を行い、特に石積充墳材は土には消石灰を混合したモルタルまたは土、外壁一般部の仕上げと内装の上塗りはほぼ同様の調合による石灰モルタルを用いたことを明らかにした。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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