研究概要 |
平成16年度 カムチャツカ半島 平成15年9月19日から10月8日に新潟→ハバロフスク→ペトロパブロフスク・カムチャツキー→エッソ(自動車)→ミルカワ(自動車)→ペトロパブロフスク・カムチャツキー→ハバロフスク→新潟のコースで海外出張を行い,主に、カムチャツカ半島中央部のエッソ周辺域において,堆積物の採取,植生調査,土壌調査等を行った. (1)植生 調査を行った半島中央部地域は,グイマツ(Larix)を中心とするタイガとエゾマツ(Picea)を中心とするタイガであった.これらの林床には,ハイマツが認められた.また,広く分布する火災跡地にはシラカンバが優占していた. (2)採取した堆積物および放射性炭素年代 Esso:エッソ付近 採取した堆積物 0-325cm 火山灰層によって約5000〜7000年間 Ikar Bog:エッソ付近 採取した堆積物 0-488cm 年代確定 Ikar Lake Bog:エッソ付近 採取した堆積物 0-461cm火山灰層によって約7000年 Small Kimitina Bog:カムチャツカ川中部 採取した堆積物0-775cm火山灰層によって約10000年以上 以上のように,カムチャッカ半島で採取した堆積物は,多数の火山灰層を含んでおり,最終氷期の晩氷期から現在までの少なくとも10000年以上を含んでいる. また,これまで採取した西シベリア,アムール川河口域および上記のカムチャツカ半島で採取した堆積物の花粉分析,微小炭化片分析,年代測定,地磁気測定などを順次進めている.
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