研究課題/領域番号 |
16255012
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
伊東 正一 国立大学法人鳥取大学, 農学部, 教授 (30222425)
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研究分担者 |
稲本 志良 龍谷大学, 経済学部, 教授 (80026468)
加古 敏之 国立大学法人神戸大学, 農学部, 教授 (00121533)
山路 永司 国立大学法人東京大学, 農学部, 教授 (10143405)
加賀爪 優 国立大学法人京都大学, 大学院・農学研究科, 教授 (20101248)
茅原 紘 国立大学法人信州大学, 大学院・農学研究科, 教授 (80021088)
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キーワード | コメ / アジア / 消費減退 / 作物間国際競争 / 将来予測 |
研究概要 |
「R&S方式」による研究と情報発信 今年度から3年間のこのプロジェクトは「R&S方式」で進めている。これは、海外での調査(Research)をし、それを踏まえて現地でシンポジウム(Symposium)を海外調査の期間内に開催するというものである。この方法により、日本の研究者の研究実績を各国で情報発信すると同時に、現地の研究者や一般社会人との情報交換ができ、日本の研究者も得るところが多いことが期待できる。 この「R&S方式」により、2004年度は、7月に韓国を訪れ、現地のコメ生産・消費の状況を調査し、7月23日にソウルの高麗大学でシンポジウムを開催した。日本からの報告が本プロジェクトのメンバー10人、韓国からの報告者が10人という、合計20人による熱のこもった報告が行われた。韓国はコメ消費の減退による過剰在庫が問題化しており、本研究・シンポジウムに対するマスコミからの注目も大きかった。さらに、2005年1月には、タイを訪れて同様の調査をした後に、バンコクのカセサート大学でコメ業界や研究機関から約50人の参加を得て、セミナーを開催した。タイは世界最大のコメ輸出国であり、それだけに生産拡大の研究に力が注がれ、消費の面における研究はあまり行われていない。しかし、これがきっかけになり、現地の稲作関係者の間では、国内のコメ消費をどのように拡大していくか、この点に関する研究がきわめて重要である、ということがこれまでになく強く認識された。このシンポジウムには「王立タイ稲作基金」の協賛を得た。 また、日本国内においては2005年3月14日に東京・乃木坂の日本学術会議において、「危機に瀕する世界のコメ」と題し、全国から約100人の参加を得て本研究の報告会・シンポジウムを開催した。 「世界の食料統計」のデータの提供 本プロジェクトでは、「世界の食料統計」と題して世界の200ヶ国・地域の食料データ(コメ、コムギ、コーン、ダイズ、ブロイラー、七面鳥、チーズ、豚肉、牛肉)に関して基礎データを1999年度より提供してきているが、これを継続し、データも常に更新している。このホームページのアドレスは:http://worldfood.muses.tottori-u.ac.jp
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