研究概要 |
本研究は大きく分けて(1)ルータ制御アルゴリズムの設計および特性の理論解析,(2)コンピュータシミュレーション,(3)実装および実験ネットワークによる特性評価,(4)実際のネットワークを使っての特性評価,(5)広域ネットワークを利用した複数DSドメイン間の特性評価実験,の5段階,3カ年計画を予定している.本年度は,このうち(1)と(2)を遂行した. (1)ルータ制御アルゴリズムの設計および特性解析(平成16年度前半・後半) 新たにストリーム型トラヒックが到着した時に,AF1-AF4のバッファの状況から,トラヒック状況に適応して適切なAFクラスに到着するストリーム型トラヒックを動的に収容(図1参照)するアルゴリズムを設計し,その特性を解析した. 同時に,各AFクラスごとに,Best Effort型トラヒックとストリーム型トラヒックが同時に存在する状況での特性を解析し,Best Effort型トラヒックに悪影響を与えないように,ストリーム型トラヒックの要求帯域に応じたDrop Precedence割り当てアルゴリズムを設計し,その特性を解析した. (2)コンピュータシミュレーション(平成16年度後半) 理論解析の結果を受けて,特に不均質な実際のネットワークを想定し,理論解析が不可能であるネットワーク全域に関しての有効性を検証した.
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