研究課題
基盤研究(B)
本研究では、各種の移動するセンサから得られる情報を効率的に収集し、これらの集約、抽象化を行って、多様なサービスから利用可能なようにネットワーク上に流通させる共通基盤技術としてモバイルセンシングネットワークを実現する。初年度は、モバイルセンシングネットワークの構想の整理を行い、モバイルセンシングネットワークによって実現可能なサービス、実現に必要な機構の詳細を検討した。環境センシング機構、環境情報発見機構、適応型ネットワーキング機構、センシングアプリケーションという4サブテーマと、環境情報を取得・流通させる基盤システム構築のための基礎技術検討を実施し、モバイルセンシングネットワークの実用化に向けた課題を明らかにした。特に無線タグやセンサネットワークの適用を検討し、デバイスやノードから得られる情報を伝達する仕組みについて検討した。様々な特性を持つデバイスやノードが存在するため各ノードに適した通信制御方式が必要なだけでなく、センシング環境を構築する際の労力やコストを抑える仕組みも必要となる。研究成果として、様々な特性を持つデバイスやノード間に適する通信方式、低労力で環境構築可能な方式、No New Wireで通信可能なPLC(Power Line Communication)とZigBeeを併用した相互補完ネットワークに関する検討結果を発表した。また、モバイルセンシングネットワーク上で流通する環境情報として最も基本的な情報となる位置情報に関して、アクティブ・パッシブ無線ICタグや無線LANを利用したトラッキングシステムを開発し、モバイルセンシングネットワークの実用化に向けた現状技術の課題を明らかにし報告した。
すべて 2004
すべて 雑誌論文 (6件)
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