研究概要 |
本年度は以下のような研究成果を得た.成果発表については,完成度に応じて,学術論文や国際会議への投稿,および研究会での講演発表を行った. (1)非構造粒子群の運動データから,良好な境界面を生成するためのレベルセットの概念に基づいた表面構成手法について,論文を投稿した.また,ポリゴンを生成する再帰型の手法を開発し,論文として投稿し採録された. (2)粒子雲(非構造点集合)内部に光源を含むことが可能な粒子雲向き,散乱光シミュレーション型レンダリング法を開発し論文として投稿し採録された. (3)デプス画像に対するスタンフォード大のJamesらのBayesian法を用いた表面再構成法について,メッシュ生成法の比較対象例としてインプリメントした. (4)デプス画像の統合化のための特徴線抽出法と特徴線マッチング法を開発し,論文として投稿し採録された. (5)統合デプス画像から得られる点集合について,任意低解像度での良好な点集合を求める,オクトリー型細分割法に基づく手法を開発した. (6)誤差を含むデプス画像に適合するプリミティブを探索するGAに基づく最適化法を開発し,論文として投稿し採録された. (7)2値のボクセルデータ(構造格子点集合)から,境界面の良好な法線を求める方法について,Bilateral Filterタイプのエッジ保存型の良好なフィルタを開発し,論文として投稿した. (8)ポリゴンから構造格子点集合(異方性3次元テクスチャの点集合表現)の生成技術を開発した.(小瀬川)また,十分に詳細なポリゴンから直接的に点集合(非構造点集合)を求める方法も開発し,比較を行った. (9)市販ソフトの粒子ベース技術(粒子ベースモデリング,粒子ベースアニメーション,粒子ベースレンダリング,細分割平滑化法)の能力評価のために,Softimageを例にとり,種々の実験を行い,研究レベルに及ばないことを確認した.
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