研究概要 |
本年度は基本ユニットの制作とソフトウェアの開発を行った. 1.基本ユニットの制作 IEEE1394接続のCCDカメラと小型LCDプロジェクタを一体化させたコンパクトなユニットを開発した.このユニットはIEEE1394とRGBケーブルでPCに接続される. 2.手指自動認識手法のOpenCVへの移植 平成11年度科研費補助金で開発した,赤外線カメラ映像をアナログで高速画像処理ボードに入力し処理する手指認識手法を,Intel OpenCVライブラリへの移植を行った.この結果,高価な赤外線カメラや特殊な画像処理ボードを使用しなくても,実時間処理が可能となった. 3.投影領域の自動認識と歪み補正投影 Hough変換を用いて机上の四角形領域を認識し,その位置姿勢を計算した後,この領域に出力画像を歪み補正して投影するシステムを開発した. 4.手指認識の多人数対応 2で移植した手指認識手法を多人数に対応させた.原理的には3名以上でも処理は可能であるが,実時間性を考慮した場合,現在のPCの処理性能では2人が実用的な処理速度である.
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