研究概要 |
本年度は平成16年度に開発した基本システム上において,会議支援を行うための機能を開発した. (1)共有領域の実装 机中央に円形の共有領域を投影し,この領域内での大量のデータ視覚化手法の実装,および手指による直感的なインタフェースを開発した.視覚化手法としては,線形視覚化,分類型視覚化,らせん型視覚化を実装した.ユーザが共有領域を回転させるジェスチャを行うと,大量のデータが連続的に表示される.また両手ジェスチャを用いる事でメニュー操作を実現した.評価実験を行い,それぞれの視覚化手法の利点,欠点を調べるとともに,手指認識手法の最適化を行った. (2)ジェスチャによる紙書類電子化機能の実現 テーブル上に置かれた紙書類を両手で囲むジェスチャをすることで,画像ファイル(JPEG形式)として保存する機能を実現した. (3)指先位置共有機能の実現 会議参加者が同じ書類を見ている場合に,指先位置を共有する機能を実現した.具体的には,ユーザの指先位置の書類に対する相対位置を求め,これを各ユーザの書類上に投影した.
|