研究課題/領域番号 |
16300035
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
八村 広三郎 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (70124229)
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研究分担者 |
赤間 亮 立命館大学, 文学部, 教授 (70212412)
吉村 ミツ 立命館大学, COE推進機構, 教授 (60109311)
遠藤 保子 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (10185168)
小島 一成 神奈川工科大学, 情報学部, 助教授 (50360251)
崔 雄 立命館大学, COE推進機構, 研究員 (30411242)
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キーワード | 無形文化財 / デジタルアーカイブ / 舞踊 / モーションキャプチャ / CG / VR / コラボレーション / LMA |
研究概要 |
昨年度に引き続き以下の課題について研究を行い成果を発表した。 1.舞踊動作のセグメンテーションの手法について検討した。ここでは、身体各部の速度の変化パターンと身体運動方向の変化パターン、身体が形作る空間の体積の変動パターンの3種類の情報をもとに、ひとまとまりの動作として区切る区分点を抽出した。この結果を、人間が目で見て判断した場合の結果と比較して評価した。この結果、これらの情報が使えることを確認した。 2.舞踊における特徴的な姿勢や動作を抽出するための情報抽出の手法のひとつとして、Laban Movement Analysis(LMA)の考え方を利用した。すなわちモーションキャプチャデータに対してLMA特徴量を定義し、この特徴量の時間的変動のパターンから、対象動作の性質を判定する。基本となるLMA特徴量を提案し実験により試みた。 3.仮想現実感技術を利用してCGによる仮想的演者とモーションキャプチャ装置をつけた実際の演者とが、コラボレーションを行うシステムの構築を目指して、そのためのいくつかの要素技術について検討した。 4.遠隔にある2地点でそれぞれ舞踊動作のリアルタイムモーションキャプチャを行い、ネットワークにより相互にデータを交換することにより、ダンスコラボレーションを行うためのシステムの基本部分の検討を行った。それぞれの身体動作は、大型立体視表示装置により、立体的な3次元CGアニメーションとして表示することができる。ストリートダンスのコラボレーションを試み評価を行った。 5.モーションキャプチャでは、人体の動きに関する「見え」の部分のみ記録できるが、さらに舞踊者の意図や動作をするための努力などの、「見えを生む内面」の部分を解析するための研究に着手した。具体的には、人体の動作を引き起こす筋肉の動き示す筋電図(EMG)の情報をモーションキャプチャと同時に計測し記録することを可能にした。また、舞踊者の視線方向の動きも同時計測することを試みた。
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